インタビュー

IT

株式会社 Kansable

中学時代に数式やグラフに興味を持ち、プログラミングを学び始める。大学では物理学を専攻し、博士課程に進む。その後、社会に出て人の役に立つために就職の道を選択し、IT系の企業でソフトウェア開発者としての経験を積んだ。優秀な人材が活躍できるための環境を整えるべく、2020年に独立して(株)Kansableを設立。

株式会社 Kansable
住所 〒662-0033
兵庫県西宮市清水町7-27
URL https://kansable.co.jp/

企業からの業務委託を受けてさまざまなソフトウェアの開発を手がける(株)Kansable。社長の堀田氏は世界に通用する開発技術を展開すべく、博士号取得者など優秀な人材が活躍できる環境づくりに注力している。その独自の理念について、元ボクシング世界王者の西岡利晃さんがうかがった。


日本の優秀な人材に光を当てるために

西岡 こちらは主にソフトウェアの開発を手がける会社だとうかがっています。堀田社長は、もともとITの分野には興味を持っていらっしゃったのですか?

堀田 はい。私は中学生の頃に数式やグラフに興味を持ち、独学でプログラミングを学び始めました。大学でも物理を専攻して、一時は博士号を取得することを目指して大学院へ進んだんです。しかし次第に、自分は就職してこれまでの知識や技術を発揮するほうが社会貢献できそうだと思うようになったことから、3年ほどで研究に区切りをつけて、IT系の企業に就職しました。

西岡 なるほど。社長は若い頃から、社会貢献への意識をしっかりお持ちだったのですね。

堀田 私は子どもの頃からニュースや政治番組を観るのが好きで、日本社会にある問題をどうやって解決していけば良いかを、幼心にずっと考えていました。その延長線上で自然と社会貢献についても意識するようになったのだと思います。さらに、学業修了後に入社した会社の社長は、「日本から世界的なテクノロジー企業を生み出す」と高い目標を持っていらっしゃる方だったんです。そのため、働く仲間たちのレベルも高く最初はやっていけるか不安もありました。しかし、目の前の仕事を着実にこなしつつ、最終的にはチームリーダーを任されるまで成長することができたんです。

西岡 そのまま組織の中でキャリアを重ねていくということもできたと思います。そこから独立を決意された経緯についてお聞かせいただけますか?

堀田 さまざまなプロジェクトに携わり経験を積ませていただく中で次第に、自分が開発者としてやりたいことはほとんどやり尽くせた、と実感を抱くようになりました。そして、次は事業家として日本社会の問題解決へアプローチしていきたいと考え、新しく会社を設立することを決めたんです。

西岡 具体的に、どういった問題に着目されたのかもぜひ教えてください。

堀田 端的に言うと、日本における人材の登用に関わる仕組みですね。ソフトウェア開発の分野で日本が世界をリードして行くには、博士号取得者をはじめ、高度な専門知識と能力を有した優れた人材の活躍が必要不可欠だと思うんです。しかし、日本ではそうした人材の活用があまりできていません。
 例えば、アメリカでは大学院生に給与が支払われたり、企業が大学へ寄付をしたりと、優秀な人材を育てるためのサポートが手厚くなされているのに対し、日本は多くの大学で学部や大学院の規模縮小が続いています。博士号を持っていても、それが企業での好待遇につながらないケースも多いです。そこで、私の会社で1人でも多くの優秀な人材が活躍できる環境を整え、社会の活性化につなげたいと考えています。

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