鹿児島県奄美市出身。看護師として地域住民の健康を支える母親の背中を見て育ち、人に喜びを与えられる仕事に就くために自らも医療の道へ進む。公的病院など複数の医療現場で経験を積み重ね、約半世紀にわたって看護師の仕事に携わった。2012年頃に、新たな挑戦として介護業界へ転身する。認知症対策としての学習支援に力を入れるべく2020年に独立。(株)一祐を設立し、「訪問看護ステーション粋々大学いろは」を立ち上げた。
株式会社 一祐 訪問看護ステーション粋々大学いろは |
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住所 | 〒270-0021 千葉県松戸市小金原3丁目17番39-103 |
URL | http://hp.kaipoke.biz/md2/ |
mailto:houkan.ikiikidaigaku.168@gmail.com |
千葉県松戸市を拠点に「訪問看護ステーション粋々大学いろは」を手がける(株)一祐。社長の高橋氏は、看護師として長年活躍した後に介護の世界に入り、認知症予防を目的とした学習支援に注力している。生涯現役を誓う同氏のバイタリティの源に、マラソンランナーの千葉真子さんが迫った。
半世紀の実績と新たな挑戦
千葉 高橋社長は、これまで看護師として長年にわたり医療現場の最前線で活躍してこられたそうですね。まずは今日に至るまでの歩みからお聞かせください。
高橋 私は鹿児島県奄美大島出身です。幼い頃から母が看護師、助産師として働いている姿を見て育ちました。当時の医療環境は現在と比較できない状況で、無医村の集落がほとんどでした。そんな環境でも母は懸命に地域の方々の健康を支えていました。また、父は議員として地域の皆さんのために奔走していたんですよ。そんな両親は、たくさんの方々からとても感謝され、尊敬されていました。そこで私は、自分も両親のように人のためになる仕事に就き、喜びを与えられるようになりたいと考え、看護師を志すようになったんです。
千葉 なるほど。多くの方々の人生に貢献し続けるご両親の影響を受けて、ご自身もお母様と同じ道を歩んでいこうと考えられたのですね。
高橋 はい。それから、看護師となった私は、仕事を進める中で、目標を立てることを欠かさずに行い、しっかり達成できるよう取り組んできました。目標を立てて達成したら、また新たな目標を立ててステップアップしていくということは私のルーティンなんです。そうして長年にわたり医療の現場に携わり、2012年頃からは介護の分野へ進むことにしたんです。老健施設では高齢者の方々のケアをさせていただいておりました。
千葉 独立を決めたきっかけは何だったのでしょうか?
高橋 年を重ねていき、組織の中では定年退職を迎える年齢になります。生涯現役でいたいという気持ちがあったことが大きかったですね。それだけでなく、私がこれまで得てきた知識や、培ってきた経験を生かして多くの方のお役に立ちたいという強い思いが独立を後押しして、開業に至ったということになります。
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