車好きの両親の影響で、幼少期よりF1などのカーレースを観戦し、いつしか車に関わる職業を志すようになる。大学卒業後、自動車整備の専門学校に入学。本格的に自動車業界への歩みをスタートする。その中で若い世代に車の魅力を伝える意欲が高まったことから、就職ではなく顧客と直接コミュニケーションが取れる開業の道を選択。「GARAGE LDU」を設立した。

GARAGE LDU | |
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住所 | 〒192-0372 東京都八王子市下柚木1515 メゾン・ド・U102 |
URL | https://garage-ldu.jp/ |
東京都八王子市を拠点に、中古車販売や出張整備などを手がける「GARAGE LDU」。代表の内田氏は、近年取り沙汰されている若者の車離れに一石を投じるべく、顧客目線のサービスで車の魅力を伝え続けている。その熱き信念と事業に対するビジョンに、俳優の名高達男さんも感嘆の声を上げていた。
若者と車をつなぐ使命を担うため
名高 まだお若い内田代表が、自動車業界で起業されるまでの歩みからお聞かせください。
内田 私は、子どもの頃から車好きの両親に連れられてF1などのカーレースを観戦していたこともあり、幼心に「車に携わる職業に就きたい」と考えていたんです。その後、中高は陸上競技に集中していたので、車のことは頭から離れていました。しかし、大学で就活をするタイミングで、「やっぱり車関係の仕事がしたい」と思いましてね。それならばきちんと勉強しようと就活を取りやめ、自動車整備士の専門学校に入学したんです。
名高 幼少期から抱いていた思いを現実のものとなさるべく、一から修業されることにしたと。専門学校なら、就職先もスムーズに見つかりそうですね。
内田 おっしゃるように、専門学校卒業者には、整備士として国産ディーラーやトラック系のディーラーに就職する道が広く用意されていました。しかし、私にはどこかのメーカーの看板を背負うことなく、フラットな立場でお客様とやり取りをしたいという気持ちがあったんです。さらに言えば、自分が培ってきた知識を生かして特に若年層に車の魅力を伝え、近頃叫ばれている若者の車離れにも一石を投じたいと考えていました。熟考の末、就職はせず、起業することにしたんです。在学中に古物商の資格も取得したので、先んじて中古車の販売・買い取り事業を開始し、卒業後は本格的に整備事業も始めました。
名高 ご自身で信念を持って事業を立ち上げる姿勢は素晴らしいですね。とは言え、実務経験のない状態でいきなり事業を始められるのは、簡単ではなかったと思います。スタート直後には苦労されたこともあったのでは?
内田 そうですね。最初はとにかく集客が大変でした。ただ、専門学校時代の同級生で、「中古車を買いたい」という方がお客様になってくださって。そこから紹介でお仕事を広げていけたので、ありがたいことに比較的スムーズに経営を軌道に乗せることができました。最近は若い世代のお客様も増えてきて、確かな手応えを感じているところですね。
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