北海道釧路市出身。調理師の免許を持ち、洋食店の厨房に立つ。飲食業界で経験を積んだ後、パチンコ店に20年ほど勤務。そこで出会った夫が軽貨物運送業界へ転身し、青果販売を手がけるようになったことから、自らもパートナーとして事業に参画する。2018年に(株)光泰を創業した。現在、東京・千葉県のドラッグストア25店舗で新鮮な野菜・果物を販売中。
株式会社 光泰 | |
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住所 | 〒290-0074 千葉県市原市東国分寺台3-10-19 |
URL | http://www.mituyasu.info/ |
千葉県市原市で軽貨物運送と青果販売を手がける(株)光泰。代表取締役の長谷川氏は、持ち前の明るさで事業を牽引し、地域の人々に貢献している。ゆくゆくはデリバリー中心の飲食店も開きたいと夢を語る同氏に、俳優の宍戸開さんも全力でエールを送っていた!
ドラッグストアで野菜を販売
宍戸 まずは、長谷川社長の歩みから教えてください。
長谷川 私はもともと調理師免許を持っていて、洋食店の厨房に立つなど飲食業界で経験を積んできたんです。その後はパチンコ店に転職し、20年ほど勤務していました。そこで知り合った夫がパチンコ店を退職し、個人事業主として軽貨物運送を手がけるようになりまして。やがて、青果の仲卸業の方と交流が始まり野菜の販売に興味を持ったんです。
宍戸 すると、青果販売はご主人の発案だったわけですか。
長谷川 はい。「調理師だから野菜に詳しく目利きもできるだろう」と夫に言われた私はパチンコ店を退職し、青果販売に乗り出しました。そもそも当社は、パチンコ店に勤務していた仲間が集まった会社。私もその一員として加わったことになりますね。
宍戸 社長は、事業立ち上げ当初は乗り気でなかったとか?
長谷川 ええ。野菜は扱いが難しい食材なので、生半可な気持ちでは売れないと最初は反対しました。しかし、マイペースな性格の夫はいつの間にか事業を始めてしまいまして(笑)。当初は、店舗によって売れる野菜と売れない野菜があったり、値付けで悩んだりと苦労することもありましたね。それでも、近隣のスーパーを回って参考にするなど努力を重ねた結果、おかげさまで売り上げは絶好調で、現在は近隣のドラッグストア25店舗で当社の野菜を販売しています。ドラッグストアはスーパー並みに充実した食品売り場を求められるので、お店からもお客様からも「新鮮な野菜があって助かる!」とお褒めの言葉をいただいているんです。また、ドラッグストア各社が生鮮販売に力を入れており、独身の方から高齢者の方まで幅広い世代のお客様がご来店いただいているので、今年に入っても売り上げが伸び続けているんです。
常に笑顔で仲卸と良い関係を築く
宍戸 (株)光泰さんは、どこから野菜を仕入れていらっしゃるのでしょうか?
長谷川 毎日、東京の豊洲市場まで出かけて、新鮮な野菜を仕入れています。その野菜を店頭に陳列するまで、すべて自分たちの手で行っているんですよ。
宍戸 市場で良質な食材を購入するのは、難しいと聞いたことがあります。
長谷川 そうなんです。市場は誰もが同じ商品を同じ値段で買える世界ではありません。質の高い商品を少しでも安く仕入れるには、小まめに顔を出し仲卸さんと親しくなる必要があるんですよ。最初のうちは冷たくあしらわれますし、言われた値段で黙って買うしかなかったものの、何があっても懲りずにニコニコしながら近寄っていた結果、今では仲卸さんと良い関係を築くことができました。
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