“もしも”に備える万全の点検を
駒田 現在はどういった依頼を受けていらっしゃるのですか?
木下 消火器やスプリンクラー、火災報知器といった消防設備の設計・施工・点検を主に手がけています。特に、消防設備点検は半年に一度は実施しなければならないと法令でも定められており、私たちも責任ある立場であることを自覚し、取り組んでいるんです。
駒田 なるほど。もしものときのためにある消防設備が、正常に機能するかどうかを点検していらっしゃると?
木下 ええ。簡単に言えば、設備の“防災訓練”を行うのが私たちの役目というわけです。建物の中にある消防設備を1つずつ点検し、その結果を点検結果報告書にまとめて、建物ごとに定められた期間内に消防署へ提出します。これをきちんと繰り返すことで、防災対策を少しでも万全へ近づけていくんです。
駒田 確かに、有事の際に備えが役に立たなければ何の意味もありません。そういう意味では、私たちの安全を陰で守ってくださっているのですね。
木下 ただ、点検してた設備がちゃんと機能しているかは点検した者にしか知り得ません。残念ながら「面倒だから」と点検したことにしてしまう業者もいます。また、その点検者の力量によって点検の品質には雲泥の差が出てしまう。仕事の品質はどうあれ、それで成り立ってしまう業界でもあるんです。しかし私には、人命が関わっている以上、絶対に手を抜いた仕事はしないという強い気持ちがあります。常に正確かつ誠実な仕事を心がけ、お客様にも指摘すべき箇所はしっかり伝える。その中で、お客様と強固な信頼関係を築いていきたいと考えているんです。
駒田 代表のお仕事への強いこだわりを感じますね。お客様のためにそこまで親身になれる秘訣が気になります。
木下 そもそも火災の多くは、放火や火の不始末などに起因する、いわば“人災”です。それゆえに、どれだけ備えても守れない人命があるのも事実です。だからこそ、私たちプロが最悪の事態まで想定して、できる限りのことを尽くすのは当たり前だと思うんですよ。
駒田 頼もしいお言葉です。誰よりも責任感を強く持ってお仕事に取り組む代表のもとには、この先もたくさんの依頼が舞い込んでくることと思いますよ。
木下 ありがたいことに、設立から1年でお客様も増え、私の誠意を評価していただけているという手応えを感じています。今後もさらに多くのご依頼に応えられるよう、人材の採用・育成に注力して組織強化を図りたいですね。私は「命・心・縁・未来」の4つの“つなぐ”をテーマにした人間力で勝負し、仲間たちと共に22世紀に存続できる会社をつくりあげていきます!

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GUEST COMMENT
駒田 徳広
「情報社会の中では、正直な会社が生き残っていくと信じている」と力強く語ってくださった木下代表。一般の人もすぐに多くの情報を手に入れられる時代だからこそ、誠心誠意を貫く代表のスタイルは大きな武器になると思います。ぜひこれからも、消防設備点検の重要性を世の中に認知させつつ、業界をリードされる存在として最前線で活躍していってください。