インタビュー

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伝統屋 暁

中学生のときに縁日で火縄銃演武を見て、その魅力に引き込まれ毎年足を運ぶ。22歳で演武をする鉄砲隊のメンバーに声をかけたことを機に、隊に加入を果たす。活動を通じて、日本の文化や伝統を広めるべく、独立を決意。各種工芸品を扱う「伝統屋 暁」を開いた。

伝統屋 暁
住所 〒418-0011
静岡県富士宮市粟倉1117-1
デスパシオ101
URL https://www.dentoyaakatsuki.com/

鶴久 佐野代表が「伝統屋 暁」を開くまでの経緯からうかがえますか?

佐野 私は学生の頃に火縄銃演武に魅せられ、そこから日本の歴史や工芸品といったものに興味を持つようになりました。それで、ある年に一念発起し、演武をやっていた人にどこで習えるかを尋ねてみたんですね。そこから縁が広がり、私も鉄砲隊に加わることになりました。それから各地を回って活動を行う中で、伝統工芸品を扱う職人の方々と知り合うようになったんです。みなさんの話を聞いて、製品が売れずにとても苦労なさっていることを知りました。

鶴久 世の中には、大量生産された安価な製品が数多く出回っていますからね。

佐野 そうなんです。しかし、日本に古来から伝わる文化や技術は、しっかりと受け継がれなくてはなりません。そのためには、職人の技術を使った製品を広めていかなければならないと思い、「伝統屋 暁」を立ち上げました。

鶴久 現在はどのような事業展開をされているのでしょうか?

佐野 ネットショップのほか、美術館や博物館などに製品を置かせてもらっています。製品に関しては職人さんから直に買い付けるか、材料を買って加工をお願いするという形です。職人さんの手作業で仕上がる製品は、どれも大量生産はできないものの、品質は折り紙つきですよ。

鶴久 ということは、職人さんとの密なコミュニケーションも非常に重要になってきますよね。

佐野 おっしゃるとおりです。私は、とにかく真剣に思いを伝えていきます。そこから実績を積み上げていくことで信頼関係が生まれ、ときには職人さんからご提案をいただくこともあるんです。また、製品についてはできるだけ中間業者を通しません。職人さんの言い値で仕入れることで、少しでも職人さんが潤うような仕組みづくりを行っています。

鶴久 なるほど。歴史を紡ぐお仕事ということで、やりがいも大きいのでは?

佐野 もちろんです。お客様が実際に製品を購入され、喜ばれているのを見たり聞いたりすると、やはり嬉しいですね。日本人は、自分のものよりも贈り物にお金をかけ、良いものを選ぶという印象があります。そこで職人さんによる渾身の一品を選んでくださると、本当にありがたい限りです。

鶴久 代表の柔軟なアイデアが形になり、多くの方に伝統品の素晴らしさが伝わるといいですね。

佐野 そうなってくれると嬉しいです。今後は、より多くの職人さんとつながり、工房見学やワークショップなど、お客様と職人さんをつなげるような取り組みをしていきたいですね。そのうえで、職人さんがどのような思いでものづくりをしているのかということを発信し、次世代の担い手がこの世界に入ってくれればと思っています。

GUEST COMMENT

鶴久 政治

「暁」という屋号は、日が昇る時間を指す言葉で、「再び日の目を見るぞ」という思いを込めているのだそうです。素晴らしい伝統技術の数々は、このまま風化させるにはあまりに惜しいものばかり。職人の伝統技術を広める佐野代表の取り組みは、非常に価値のあるものだと感じました。


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