インタビュー

建築

伝統を受け継ぎ、新たな挑戦へ

宮地 現在は、どういった現場を手がけていらっしゃるのでしょうか?

大迫(喜) 当社では外壁左官工事、内装左官工事を主に手がけており、さまざまな素材と仕上げに対応しています。確かな技術で良質な仕事をすることはもちろん、新しい情報や流行についても敏感に察知し、最先端の素材と伝統的な左官業の技術を融合させられるところが、当社の大きな強みなんです。

宮地 左官業と聞くと、昔ながらのお仕事というイメージがありました。今も進化し続けているのですね。

大迫(喜) はい。最近は海外からも積極的に素材を仕入れており、今注目しているのは「モールテックス」というベルギーの素材ですね。これはセメントの中にさまざまな材料を混ぜ、ダイアモンドで磨き上げることで石のような質感を実現できる特徴を持っており、カウンターやテーブル、床など、家のあらゆる部分をつくれてしまうという優れものです。

大迫(啓) 鏡の破片や廃ガラスを混ぜるとキラキラとした仕上げにすることもできますし、色の装飾も可能なので、デザイン性もかなり高いと思います。

宮地 それは素敵ですね!そんなお洒落な素材があるなんて知りませんでした。左官職人さんなら、誰でも簡単に扱えるものなのでしょうか?

大迫(喜) 手の動かし方や持つコテによっても仕上がりが変わってしまうので、ムラなくきれいに施工するためにはかなりの習熟度が必要です。定期的に講習会も開かれていて、私は講師として全国を飛び回っています。

宮地 それはすごい!社長はものすごく高度な技術を有していらっしゃるのですね。腕の良い職人さんだと、お客様も安心して任せることができそうです。

大迫(喜) そう言っていただけると嬉しいです。私は左官業という仕事にまだまだ伸び代があると思っていて、次々と新しい素材が出てきますし、どれだけ研究しても極め尽くせないところに心から楽しさを感じるんです。努力すればその分だけ利益として返ってきますし、本当に夢のある職業だと思いますよ。

大迫(啓) 現場で大変な思いをすることはあります。でも、しっかりと仕上げられたときには必ず「やって良かった、逃げなくて良かった」と思えるのがこの仕事の醍醐味ですね。だからこそ、私はどんなときも苦しい顔ではなく、笑顔で作業をすることを心がけています。

宮地 お二人のお仕事に懸ける熱い思いがひしひしと伝わってきました。

大迫(喜) 今後も常に最先端の技術を取り入れながら、着実に人員を拡大し、日本だけでなく海外へも事業展開したいと考えています。そうして業界全体のレベルも底上げしていくことで、若い人が左官業に憧れを抱いてくれるように、これからも努力し続けてまいります。

あらゆる素材・工事に対応
左官業の(株)大喜舎

GUEST COMMENT

宮地 真緒

対談中、何度も「楽しい」という言葉を口にされていた大迫社長と啓悟さん。昔気質の頑固な職人さんのイメージはまったくなく、伝統を大事にしつつどんどん新しいものを吸収していく姿勢が印象的でした。直近で台湾でも仕事をされる予定が入っているとのこと。まだまだ成長しそうな勢いを感じるので、ぜひ業界を引っ張る存在として世界に羽ばたいてください。

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