インタビュー

建築

「専門を持たない」という強み

石黒 では改めて、現在はどういった現場を手掛けているのですか?

永吉 当社では、LED取り付け工事や空調設備工事、LAN工事など、ありとあらゆる電気設備工事に対応しています。一般的にこの業界は、住宅・店舗・オフィスといった建物ごとに専門を持っている会社が多いんです。しかし、当社はどんな建物の工事であっても引き受けられる技術力があると自負しているため、あえて専門を持つことなく、ご依頼さえあればどこへでもお伺いしますよ。

石黒 頼もしいお言葉です。10代から現場の最前線に立ち続けていらっしゃる社長だからこそできるサービスですね。

永吉 そう言って頂けると嬉しいですね。また、施工においてはマニュアルや型にはまり過ぎないように心掛けています。現場ごとに工夫を凝らし、プラスアルファの価値を提供することが、お客様からの評価にもつながりますからね。

石黒 そうした社長の理念は、スタッフの方たちとも共有されているのですか?

永吉 もちろんです。スタッフたちには、現場での作業工程を分担するのではなく、1人で一通りの作業ができるように育成しています。各工程ごとに担当を決めたほうが、その現場の効率は上がるかもしれません。でも、それだとスタッフ一人ひとりの伸び代がなくなってしまいます。私自身、基礎を覚えた後はすぐに現場に出され、自分で考えたり周囲の職人に質問したりしながら全てのノウハウを学んできたので、当社のスタッフたちにも、そうやって成長してもらいたいんです。伸び伸びとやらせて、失敗した最終責任は私が負えば良いのですから。

石黒 スタッフさん思いの社長のお人柄が伝わってきます。後進のためにそこまで頑張れる原動力は、ご自身ではどこにあるとお考えですか?

永吉 この仕事は、私たちが日常生活で当たり前に使っている電気の仕組みやありがたみを一から学ぶことができ、自らが手掛けた現場のブレーカーを上げて明かりが点灯した瞬間には、本当に大きな達成感を味わうことができます。私は、1人でも多くの後進たちに、その体験をしてもらいたいと考えているんです。特に、この業界は現場の過酷さからなかなか人材が定着しないというイメージもあるでしょう。いつまでも「見て覚えろ」というようなステレオタイプから脱却して、時代に合わせた育成法を確立していかなければならないと思います。

新たな拠点づくりも見据えて

石黒 この先まだまだ成長なさる中で、会社としての今後のビジョンについてもお聞かせください。

永吉 2019年で16期目に入りました。ありがたいことにご紹介での依頼が増え続けており、今はお断りしなければならない案件もある状況です。今後、可能な限り多くのご依頼に対応させて頂くためにも、まずは人員拡充に注力しようと思います。そして、5年後を目処に、お得意様の拠点でもある静岡県に支店を出せるよう、準備を進めたいですね。

石黒 では最後に、この先出会うことになる未来のスタッフの方へ向けて、一言メッセージをお願いします。

永吉 当社は経験豊富なベテラン職人と若手が共存しており、一から技術を学べる環境が整っています。やりがいのある仕事を探している方は、ぜひ私たちと一緒に現場で働きましょう。

GUEST COMMENT

石黒彩

お話の端々から、仕事に対する真っ直ぐな姿勢が垣間見えた永吉社長。人とのつながりや信頼関係を何より大切にしていらっしゃるからこそ、紹介での依頼が絶えないのでしょうね。社長の下でなら、若い職人さんたちも生き生きと仕事ができると思います。私も「もし会社に入るならこんな組織で働きたい」と思えるほど、素敵な雰囲気のチームでした。

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