インタビュー

医療・福祉

石黒 全ての時間が、患者様のために管理されているのですね。そこまで努力できる原動力はどこにあるのでしょうか?

川岡 患者様は誰しも、病気によって不安を抱えていらっしゃいます。だからこそ、「あの人に、あのチームに診てもらっているから大丈夫だ」と安心して頂くことが、私たちにとって何より大切なことだと思っているんです。医療業界は、他の業種と比べてまだまだアナログな部分が多く、必要な書類やファイルのやりとりもメールではなく手書きの紙で行っています。もちろん、ルール上従わなければならない部分はありますが、私はその範囲内で工夫を凝らして、チーム全体の機動力を上げたいと常に考えているんです。例えば、訪問診療中に患者様の体に床ずれがあった場合、自分で判断する前に皮膚科の専門医の方へ写真や動画を送って、その場でアドバイスをもらえれば診療の精度はより高まるはずですから、そうしたネットワークの構築にも力を入れていこうと考えています。

真の高齢化社会も見据えて

石黒 この先もまだまだ医院として成長していかれることと思います。今後のビジョンについてはいかがですか?

川岡 私は5~10年のスパンで物事を捉えるようにしていまして。次の課題となるのは、いわゆる“団塊の世代”が70代後半に差し掛かる「真の高齢化社会」と、どう向き合うかだと考えています。戦後生まれの方は良くも悪くもわがままなので、その欲求にどれだけ応えられるかが、腕の見せ所なのかなと。

石黒 すでに、具体的な取り組みについても考えていらっしゃいますか?

川岡 今、注目しているのは食の部分ですね。好き嫌いや歯の問題から固形物を食べられなくなり、食事形態が悪化すると、それに比例して食欲も減衰してしまいます。ですから、多くの患者様が食への興味を持てるよう、料理教室などの催しを積極的に企画して、地域の方々の健康を多角的に支えていこうと思います。

GUEST COMMENT

石黒彩

私の祖母は足が不自由で、通院時には車椅子に乗せて送迎するため、家族全員が1日を使う一大事になってしまいます。それがもし、川岡院長のような方に訪問して頂ければ家族に心の余裕が生まれて、「何か他にしてあげられることはないか」と積極的に考える良いスパイラルが生まれるはず。これからもぜひ、多くの患者様とご家族を支えてあげてくださいね。

1 2


amazonからのご注文
2020年1月号
COMPANYTANK 2020年1月号

巻頭企画「天馬空を行く」には、サッカー指導者の佐々木則夫さんがご登場!監督として、なでしこジャパンを世界一に導いた手腕に迫ります。

定期購読のご案内
 
LINE@無料会員登録はこちらから

LINE@無料会員登録はこちらから

interviewer's eye

カンパニータンクのインタビュアとして活躍されている各界の著名人たちに本誌編集局が逆インタビュー。

杉田 かおる 名高達男 水野 裕子 矢部 みほ 時東ぁみ 鶴久 政治 宮地 真緒 畑山隆則