インタビュー

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遺品整理はホスピタリティの精神で

西岡 ゼロどころかマイナスからのスタートですから、ご苦労も多かったことでしょう。軌道に乗り、本当に良かったですね。現在、社長は遺品整理の現場において、どのようなことを心掛けておられますか?

工藤 ホテルマン時代に学んだ、ホスピタリティの精神を生かすことです。当社はスタッフ8名の小さな会社。とはいえ、礼節の大切さは会社の規模に関係ありません。私自身がホスピタリティの重要性についてスタッフにしっかり伝えるのはもちろん、プロのマナー講師も招くなど、教育に力を注いでいます。そのため当社のスタッフは、優しくてマナーが良いとお客様に評判なんですよ。

西岡 礼節を重んじる社長と、その薫陶を受けたスタッフさんなら、大事な遺品を丁寧に扱ってくださるでしょうし、安心してお任せできそうです。

工藤 西岡さんがおっしゃる通り、大切な遺品を廃棄するゴミとして扱うか、思い出の品として扱うかで、お客様に与える印象は大きく変わります。私はお客様に、価格の安さで評価されるのではなく、「この人に任せて良かった」と思って頂きたいのです。おかげさまで当社の仕事の8割はご紹介で、中には、涙を流して感謝の言葉を掛けてくださる方もいらっしゃるんですよ。そんなときは、遺品整理を始めて本当に良かったと、喜びを感じています。

いつかは家族に孝行したい

西岡 それでは、あらためて社長がスタッフの皆さんに学んでほしいことや、今後の目標をお聞かせください。

工藤 私がスタッフに伝えているのは、人や社会の役に立つ気持ちを忘れないことですね。だからこそ、どこへ行っても通用する人材になってもらうために、人格や人間性を磨く指導を続けているんです。もともと、遺品整理は私のハングリー精神で始めた事業ではあるものの、今は困っている人のために奉仕したい、手を差し伸べたいという一心で続けています。私は自分の身の丈に合わない規模の会社を経営し、一度は失敗した人間なので、むやみにこの事業を拡大しようとは考えていません。スタッフが足りないので人を増やしたとしても、今後も現場やスタッフ一人ひとりに私の目が届く規模で、人様のお役に立つ仕事を続けるつもりです。

西岡 その取り組みも、ご家族の理解があるからできることなのでしょうね。

工藤 そうですね。私は妻や子どもに苦労ばかりかけてきました。しかし、家族の支えがあったから立ち直ることができたんですよ。どんなときも私を見捨てずにいてくれた家族や、地元の秋田県で暮らす両親に、いつか孝行することが私の人生の目標です。ちなみに私は、西岡さんからも勇気とあきらめない心を教えて頂いたんですよ。

西岡 それはどういうことでしょう?

工藤 西岡さんは現役時代に、ケガをしてもリングに立ち、世界チャンピオンの座に就きました。私は当時から西岡さんのファンなんです。どん底から這い上がる西岡さんの姿に、私はいつも感動し多くのことを学んできました。今日の対談をきっかけに、これからますます前進し続けたいと思います!

GUEST COMMENT

西岡 利晃

私はケガをした時期も、「可能性がある限りボクシングを続けよう、絶対にチャンピオンになれる」と信じて頑張りました。工藤社長も、自らの可能性に賭け遺品整理という舞台で活躍なさっています。現在の成功は、ホテルマン出身ならではの誠実さや人間性が評価されているからこそでしょう。この先も、その工藤イズムで人々のお役に立ち続けてください!

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