インタビュー

建築

西岡 まだ20代とお若いのに、多くの苦労を乗り越えてこられたのですね。

川上 そうですね。その中で、若手でありつつも経営者というギャップは、私にとっては一つの武器。たとえ若さがマイナスの印象を与えたとしても、仕事や言葉づかいがきちんとしていれば、その分プラスの評価を頂けますからね。だから職人にも「プライベートは任せるが、生活にメリハリを付け、現場ではきっちり仕事をしよう」と指導しています。

西岡 職人さんの教育について、もっと詳しくお話を聞かせて頂けますか。

川上 私が特に心掛けているのは、仲間を尊敬すること。当社の職人は10代から60代までと幅広いのですが、仲間を尊敬できない人間がお客様を大切にできるはずがありません。お客様に限らず他社の職人さんも尊敬し、環境の良い現場をつくるよう当社では意識しています。

とび工事一式を手掛ける会社

西岡 では、こちらならではの特長というのは?

川上 仲間との距離が近いことですね。週に3、4回はみんなでご飯を食べに行ったり、お酒を飲みに行ったりしますし、そのときは他社の職人さんも誘っています。と言うのも、建設業は命懸けの仕事。「とびに始まりとびに終わる」と言われるほど花形なんです。だから私たちが現場の雰囲気を悪くすると、それが他の職種の職人さんにも伝わってしまう。少しでも良い雰囲気で仕事をしてもらうには、私たちが他社の職人さんとも積極的にコミュニケーションを取り、お互いに助け合って仕事をしなければならないんです。

西岡 社長がとても真面目で誠実な方だとよく分かりました!今後の目標についてはいかがでしょうか。

川上 当社の業務は足場とびですが、とびには橋りょうとび、鉄骨とび、重量とびなどさまざまな分野があります。私は親方の下で全ての作業を経験してきたので、いずれは当社もより幅広い工事を手掛けられるようにしたいですね。
 また、私にも、心が折れてとびを辞めようと思ったことが何度もあります。しかし、自分で決めた道を途中で投げ出すようでは、別の仕事もできるはずがないと改心し、現場で汗を流し続けてきたんですよ。おかげさまで今はとびの仕事が大好きですし、とびをしている自分のことも誇らしいんです。気が付くと、自分の想像よりずっと順調に事業を拡大してきましたが、いつまでも謙虚な気持ちと仲間を大切にする心、そして向上心を忘れずに生き残りたいと思っています。

GUEST COMMENT

西岡 利晃

3年間でとびの技術や魅力を学び、その後の3年で人間的に成長し法人を設立。3年後の現在は躍進の真っ最中という濃い人生を歩んでいらっしゃる川上社長。若い頃は、誰もが自分を反省することなどできなくて当たり前なのに、20代半ばで立派な人格を築いた社長には本当に恐れ入りました。(株)川上興業さんのさらなる飛躍を私も応援しています!

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