インタビュー

建築

株式会社 川上興業

16歳でとびの業界に入る。修業を積む中でとびの仕事の素晴らしさに目覚め、技術を現場で学ぶだけでなく、勉強して知識も身に付ける。19歳で独立し、一人親方として苦労を乗り越えた後、2016年、22歳にして(株)川上興業を設立。人との縁を大切にし、グループ会社と協力しながら事業を拡大している。

株式会社 川上興業
住所 〒546-0044
大阪府大阪市東住吉区北田辺1-12-4
URL https://www.kawakamikougyou.com/

大阪市を中心にとび工事を手掛ける(株)川上興業。2016年に設立してから急成長を見せている。川上社長が大切にするのは、仲間を尊敬する心を持ち、人間性を磨くこと。元ボクシング世界王者の西岡利晃さんが社長の信念に迫った。


10代の頃からとび一筋に歩む

西岡 まずは、川上社長がここまでとび一筋に歩んでこられた道のりをお聞かせください。

川上 私は16歳の頃、一足先に幼なじみが働いていたとびの世界に飛び込みました。ただ、当時はとびがどのような仕事なのか知らず、「作業着がかっこいい」と思っただけの軽い気持ちだったんです。やがて、応援に行った現場である親方にスカウトされました。その親方は昔気質の職人。当時仕事がつらくて辞めることばかり考えていた私に、とびの伝統や仕事の種類、作業着の着方まで一から教えてくださいました。実は親方の会社は、大阪でも有数の厳しいところだったんです。しかし、私は素晴らしい技術と人格をお持ちの親方から指導を受ける中で、次第にとびの仕事に魅力を感じ、誇りを持てるようになりました。そして、もっと幅広い現場を経験したくなり19歳で独立。お金も人脈もないゼロからのスタートでしたが、順調に仕事を増やし、2016年、22歳の時に法人化を果たしました。

西岡 では、現在はどういった事業を手掛けていらっしゃるのですか?

川上 とび工事、仮設工事をメインに、枠組み足場、単管足場、吊り足場、仮設資材レンタル・リース、クレーン組み立て・解体などを手掛けています。また当社には、約10名の職人が在籍していて、さらに、別の5社とグループを形成しているので、全て合わせると職人は40名ほどの規模になりますね。

仲間を尊敬しお客様を尊敬する

西岡 見事な躍進に驚きます!社長がそこまで成長できた原動力はなんだったのでしょう。

川上 私が開業から3年でここまで事業を拡大できたのは、何よりも人との縁を大切にしてきたからに他なりません。当社には、関西だけでなくさまざまな土地から職人が集まっているのですが、これまで求人広告を出したことは一度もなく、全員、紹介など人の縁がきっかけとなってつながっているんですよ。また、私が個人事業主として独立した当時はまだ10代でした。世間から見ればまだ子どもですし、「独立するには若すぎるのでは」と言われたことも。でも、その言葉を聞いたときの悔しさを跳ね返すには、仕事ができるようになるしかないと思ったのです。

西岡 なるほど。仕事で成果を出すことで、信頼を得てこられたのですね。

川上 ええ。また、独立当初は現場で職人に対して厳しく接することが多く、辞めていってしまう人もいました。そのとき、私はこれまでの自分を反省し、技術だけでなく、人間性を磨いていかねばならないと決心したんです。

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