インタビュー

スペシャリスト

LIFE SHIFT JAPAN 株式会社

奈良県出身。関西学院大学でアメリカンフットボールに打ち込み、卒業後は大手精密機器メーカーに就職。27歳から9年間はドイツやベルギーに赴任する。悩みを抱える海外駐在員を救うため、17年間の会社員生活を終え、2018年4月にLIFE SHIFT JAPAN(株)を設立した。

LIFE SHIFT JAPAN 株式会社
住所 〒112-0001
東京都文京区白山5-8-8
URL https://lifeshiftjapan.com/

水野 玉本社長は、豊富な海外経験を生かして独立されたと伺いました。

玉本 ええ。前職で大手企業に17年勤め、そのうち9年はドイツとベルギーに赴任していました。仕事では多様なプロジェクトを率いてきましたが、一方で外国では苦労が多く、相談相手もなかなかいません。その経験から得た多岐にわたる悩みの解決策を、海外駐在員の方々にお伝えするため、独立を決意したのです。

水野 海外でのお仕事は、決して華やかな側面だけではないのですね。

玉本 本社は期待を込めて駐在員を送り出しますが、そのプレッシャーや文化的な違いで、板挟みになってしまう方も多いんです。本社にはレポートを提出するものの、そこに書くのはあくまで業務の実績。自分がどれだけのパフォーマンスを発揮していて、ご家族も含めてどのような精神状態なのかは報告しづらいですし、本社のケアも行き届かないのです。
 私自身、最初に赴任したドイツでは組織に馴染めず、ひたすら孤独に耐える日々でした。それでも「負けてたまるか」と、自分をさらけ出してコミュニケーションを図っていったところ、1年ほど経った頃、マネージャーから「君の頑張りはみんな認めているよ」という言葉を頂いて──この経験は私に自信を付けてくれました。ただ、実際多くの駐在員はその前に心が折れてしまいます。

水野 そういった方々に救いの手を差し伸べるのが、社長の使命なのですね。具体的には、どのようなサポートを?

玉本 海外駐在員に向けた経営ノウハウやマネジメントを指南するコンサルティングと、メンタルケアのためのコーチングを行い、実務と精神面の両方をケアしています。コーチングをする人に海外経験がなかったり、コンサルティングも頭で考えたノウハウを伝えるだけだったりと、経験と知識の両方が伴う方はそういません。その点、私は駐在員が求めるものを熟知していると自負しています。

水野 そもそも、なぜ日本人は海外で苦労するのでしょうか?

玉本 日本人は、海外の人と比べて自己肯定感が非常に低いんです。そのため、自分に自信を持てず、海外でのコミュニケーションや意見の主張がうまくできません。そこで私が取り入れているのが、自己肯定感を上げるコーチングです。「あなたは何者で、なぜそこにいて、どうして成果を上げたいのか」を問いかけることで、自らの本質を知り、リーダーシップを発揮できると考えています。

イメージ水野 社長の支援で、ご活躍される駐在員の方が増えることを期待しています。

玉本 ありがとうございます。ゆくゆくは、自己肯定感を高める専門的なトレーニングも開発したいですね。また、私はヨーロッパのビジネスにおけるサポートが得意ですが、今後は人材育成や人脈の開拓を行うことで、各国にサポートの輪を広げていくことが目標です。

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GUEST COMMENT

水野 裕子

玉本社長は海外での成功も失敗も経験しながら、高い壁を自らの力で乗り越えてきた方です。そんな社長のコーチングであれば信頼感がありますし、ビジネスとメンタルの双方の悩みを解決してくださることでしょう。今後、日本企業が海外でもっと活躍していくためにも、欠かせない存在になりそうですね!


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