インタビュー

建築

鈴木 とても柔軟性のある考え方でいらっしゃいますね。

遠山 同年代はもちろんのこと、業界内でも誰にも負けたくないと思っているんです。ただ、人の手で行うものである以上、どれだけ真剣に取り組んでも、100%ミスの生じない仕事というものはないと思います。そこで当社では、お客様からご要望が生じたら、施工後でもすぐに対応するよう心掛け、アフターケアも一切手を抜きません。また、工事をした家の近くを通り掛かったらごあいさつに伺うとともに、壁の状況を見させて頂くようにしています。

自分を支えてくれる全ての人に恩返しを

鈴木 決して若さだけではない、情熱の強さを感じます。社長がそこまで頑張れる原動力はどこにあるのでしょうか。

遠山 「周りの方々に恩返しをしたい」という思いですね。実は当社の設立直後、私は200万人に1人しか罹らないという病気を患い、2ヶ月ほど入院することになってしまいました。病院でも意識がもうろうとし、人と会話ができない日がほとんどで。それでも何とか退院し、少しずつですが体調も回復していきました。
 すると退院後に初めて、一緒に会社を立ち上げた幼なじみが、夜遅くまでひたすら仕事を頑張ってくれていたこと。そして母や友人、仕事関係の方々が、毎日のようにお見舞いに来てくださっていたことを知りまして。それまでの私は、実を言うと「お金を稼ぐ」ことだけがモチベーションでした。しかし、その経験をきっかけに、人と人とのつながりほど大切なものはないと気付き、「周囲への恩返し」が人生の目標になったのです。

鈴木 闘病を経てご自身が変わられたからこそ、仕事も人も集まるようになっていかれたのでしょうね。社長は、得難いご経験をされたのだと思います。

遠山 そうなのかもしれません。そのため今は、私自身の人間力を磨きつつ、従業員にも、人に好かれ、良好な関係を築けるだけの人間に成長してほしいと伝えています。建設業界全体が人手不足と言われる中、ありがたいことに、当社は若い職人がどんどん増えているんです。縁あって入社してくれた一人ひとりがしっかり育っていくよう、悩みがあればじっくり話を聞きますし、月に一度は全員で食事に行くようにしていますよ。

鈴木 そうした社長の計らいがあれば、強固なチームワークが築かれていくことと思います。

遠山 ありがとうございます。この先も社風を変えず、従業員も会社も一歩一歩ステップアップしていきたいですね。そして20年、30年経っても、従業員に「入社して良かった」と言ってもらえる会社にすることが目標です。

GUEST COMMENT

鈴木 尚広

過去の大変なご経験を、全て今のお仕事に生かされている遠山社長。20代とは思えないしっかりした考え方を身に付けて成長を遂げていらっしゃる社長から、若い世代の従業員の方々も、きっとたくさんの気付きを得られることでしょう。その好循環で、今後お客様にさらにご満足頂けるサービスを提供されていってください。私も、陰ながら応援させて頂きます!

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