インタビュー

建築

水野 そこまで掘り下げて聞いてくださると、お客様としても安心して任せることができるでしょうね。

堀田 また、現代の大工のほとんどが組み立て式の工法を用いる中、当社の家づくりは昔ながらの天然の素材にこだわり、金物や釘に極力頼ることなく、木と木を組み合わせる伝統的な工法を採用しています。これは歴史的建造物でも証明されているように、地震や台風などの災害にとにかく強いのが魅力で、体にも優しい素材なので、お客様が真に安心感を持って住むことができるんです。
 そして、住めば住むほど味が出て、末代までリフォームの必要がないよう色合いを考えながら慎重に木材を選び、柱や梁にはエゴマ油を塗り、壁も必ず珪藻土で仕上げています。そのため工期は一般的な住宅より長くなりますが、コスト面においても、お値打ちな木材を一度に大量に買い付け、新築やリフォームを何軒も並行して施工することで人件費を抑制するなど、工夫を凝らしているんです。

水野 住まいが完成しても、お客様とのお付き合いは続きそうですね。

堀田 おっしゃる通りです。木材は湿度や乾燥により変化するので、竣工後も5年ほどは時機を見て確認しながら、特に建具の具合は細かく調整していきます。そのため、むしろ完成してからが、お客様との長いお付き合いの始まりです。

住まいの修理も24時間対応

水野 お話を伺っていると、ミリ単位の狂いも許されないお仕事ですから、かなり高度な技術が問われそうです。

堀田 ええ。当社が誇る職人集団は、それぞれが豊富な経験を持った精鋭ぞろいで、お客様のために手間隙を掛けることを惜しみません。もちろん私自身も、大工としての技量は誰にも負けませんよ。しかし、同時にその力をいかに生かしていくかが肝要と考えていまして。そこで当社では家を建てたお客様でなくても、お問い合わせがあればトイレの詰まりや雨漏りの修理といったどんな些細なことにも、24時間365日いつでも迅速に対応しています。困った人を見かけたら助けるのが当社の理念であり、「堀田さんのおかげで助かった」と言って頂けることが嬉しいですね。

水野 それは素晴らしいですね。信頼が広がる堀田建築さんであれば、お客様との輪がどんどん広がりつつあるのでは?

堀田 実は先日、とあるお客様が腕の良い大工を5年間も探し回った結果、当社に発注してくださったんです。その思いにお応えするため、私は竣工後に1枚板でつくったこたつをプレゼントさせて頂きました。人とのつながりを大切にするため、私はどのお客様にも必ず感謝の気持ちをお伝えしているんです。

水野 それでは最後に、将来の目標をお聞かせください。

堀田 現在は、設計から施工に至るまでの全てを私が手掛けていますが、いずれは次の世代にまで技術を残せるようにしたいですね。また、それだけでなく、職人の人間性を磨くことも大事にしています。やがて当社で修業し独立した大工が、「堀田さんのところにいたならば安心だ」と言われるようになるのが理想です。もちろん、私自身もまだまだ道の途中──大工の修業は一生続くものですから、お客様のために絶対に妥協しない仕事をいつまでも続け、その背中を弟子たちに見せていきたいですね。

GUEST COMMENT

水野 裕子

本物の技術を持つ職人さんが減る時代の中で、堀田社長は、濃密な修業を経て木材を使った伝統的な工法を身に付け、数多くのお客様に喜ばれています。インタビューを通じて、次の世代に技術を継承し、人とのつながりも大切にする社長の姿勢には大きな信頼を感じました。私も家を建てることがあれば、ぜひ堀田建築さんにお願いしたいです!

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