インタビュー

建築

田代 私がもともと職人だった人間ですから、現場で仕事をする職人の苦労や気持ちというのは良く分かるんです。だからこそ、社員はもちろん下請けとして現場に入ってくれている職人を含め、みんなにしっかりした対価を支払いたいと思っていますし、自分の会社だけが利益を上げればいいという考えは、全くないですね。

吉井 それは素晴らしい!そこまで人のために頑張れる原動力は、ご自身ではどこにあるとお考えですか?

田代 人とのつながりを持って、頼ってくれる人の思いに応えていくこと自体が、一番のやりがいになっているんです。かつては、どちらかと言うと自分のことを考えて行動する人間だったのですが、やはり大病を患ってつらい思いをしたからこそ、「自分の力だけで生きているのではない」と考えられるようになったのだと思います。そして、この会社も家業として継いだのではなく、ご縁があって任せて頂いたものなので、これまでの歴史も、ここで働く社員たちも、必ず守っていかなければという強い責任感が生まれているんです。

人を育てて次のステージへ

吉井 老舗企業でありながら、お話を伺っていると、この先もまだまだ成長していかれそうな勢いを感じます。会社としての今後の課題については、どのように考えていらっしゃいますか?

田代 一番力を入れていかなければならないのは、人材育成だと思っています。ありがたいことに、当社は埼玉県内の建設業界では、ある程度目立つ存在になってきていまして、ご依頼頂ける工事の件数も増え続けています。だからこそ、今後はさらに従業員と技術者を増やし、定着させる仕組みを整えていく必要があるんです。

吉井 社長のように職人を大切にしてくださる方の下になら、自ずと優秀でやる気のある職人さんたちが数多く集まって来ることと思います。では最後に、これからの展望については、いかがお考えですか?

田代 2020年には東京五輪も控えていますし、業界としては今が一番成長できるタイミングだと思います。当社としてもうまく流れに乗りながら、社員がさらに良い給料をもらって幸せになれるよう、努力を続けていこうと考えています。そして、ゆくゆくは当社の要職を、「やりたい」と言う強い意志を持つ人材に任せていきたいですね。他の会社の経営者の方とお会いする度に自分はまだまだだと実感するので、今後も高い目標を持って突き進んでまいります。

GUEST COMMENT

吉井 怜

対談を通して、田代社長が心から人のため、社員さんのために行動していらっしゃるのが伝わってきて、こんな方が上についてくださったら何て頼もしいんだろうと思いました。仕事に真面目に取り組む一方で、ユーモアのあるお人柄ですから、気軽に依頼もしやすいはず。ぜひ、この先も多くの職人さんを率いながら、会社として大きく飛躍していかれてください。

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