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インタビュー

卸・販売

合同会社 とれとれ富士山

主婦として育児に励む中、食の大切さを伝えるべく、1987年に「富士市学校給食を考える会(現:NPO法人 ふじのくに学校給食を考える会)」を設立。以来、30年以上にわたり代表を務めながら、2013年に(同)とれとれ富士山を立ち上げ、地域の生産者を紹介している。

合同会社 とれとれ富士山
住所 〒417-0051
静岡県富士市吉原5-1-1 1204
URL http://toretorefujisan.com/

鈴木 小櫛代表は、長年にわたって学校給食の課題に取り組んでいらっしゃるとお聞きしました。そこに至るまでの経緯から教えて頂けますか?

小櫛 きっかけは、学校給食で安全性に不安のあるプラスチック食器ではなく、安心できる強化磁器を使用してほしいと、60人近い仲間と共に「富士市学校給食を考える会(現:NPO法人 ふじのくに学校給食を考える会)」を立ち上げ、その代表になったことです。しかし、学校給食が効率化のターゲットとなりつつある全国の動きを知り、一人の母親として危機感を持ちました。「食」の大切さを学校給食で伝えるためには、給食室が学校の中にあり、つくる人の顔が子どもに見えることが大切であると考えまして。手探り状態でのスタートでしたが、食育や地産地消の実践モデルをつくる活動に取り組んできました。

鈴木 子どもたちのため、お仲間と一緒に一からつくり上げてきたわけですね。

小櫛 ええ。そうした長年の活動を通じて、学校関係者の方々や地域の生産者との信頼関係が生まれました。そしてそれが、(同)とれとれ富士山の立ち上げにもつながったのです。当社では魚や肉、乳製品、卵など、地元のこだわりの新鮮食材の販売や、ご家庭やレストランと生産者の方々をつなぐ、さまざまなコーディネートを手掛けています。

鈴木 生産者の顔が分かるのは、消費者側として安心できる部分だと思います。

小櫛 生産者の方々は、子どもたちに一番おいしい食材を食べてもらおうと、日々努力を重ねています。そうした素晴らしい生産者の方々と子どもたちが触れ合うことは、食の大切さを伝える上でも重要なことだと思うんです。

鈴木 私も実家が精肉店で、いつも給食は楽しみでした。大人になっても地元の風土で育った味が恋しい瞬間もあり、やはり食の基本は、地産地消ですよね。

小櫛 おっしゃる通りです。ただ一方で、価格が安く手軽な加工品が溢れているのも事実です。そのため、私たちとしては消費者の方々に少し立ち止まって頂き、「本当に大切なことは何か」を見直す機会をご提供したいと考えています。学校給食の場で正しい食育をして理解を促すことで、子どもたちは将来、地域の生産者を支える消費者に成長するはず。それが広がっていけば地域の活性化につながり、やがては日本全体の食料自給率を見直す動きにも発展すると思うのです。

鈴木 では、これから先のビジョンについてはいかがですか?

小櫛 今後は、消費者やレストランのオーナーさんと生産者の方々をつなぐ機会を増やすため、イベントの開催などを積極的にご提案したいですね。チャレンジとは、自分が信じたことを実現するまであきらめずに続けること──。これからも仲間と協力し、地道に活動を広げたいと思っています。

GUEST COMMENT

鈴木 尚広

木々に恵まれ、駿河湾や富士川などの豊富な水源を持つ静岡県は、まさに食材の宝庫。その地で団体を立ち上げ、30年以上にわたって食の大切さを伝え続けてこられた小櫛代表のご活動には、頭が下がる思いです。この先の豊かな食育のためにも、代表の存在が必要不可欠だと思います!


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