インタビュー

医療・福祉

社会福祉法人 フラット

教員を目指していた大学時代に、施設実習で障がい者施設へ訪問したことがきっかけとなり、社会福祉事業に興味を持つ。学業修了後は社会福祉法人に就職し、働く中で自らが理想とする福祉サービスを提供したいという思いが募ったことから24歳の若さで独立。着実に事業を拡大し、2016年からは(福)フラットの理事長として多角的な障がい者支援事業を展開している。

社会福祉法人 フラット
住所 〒270-1431
千葉県白井市根200-37
URL http://flat.or.jp/

障がい者の支援からさらに一歩踏み込んで、外出や勤労といった人生のさまざまな喜びを提供すべく活動している(福)フラット。その名の通り、誰もが障がいを意識することなく当たり前に暮らせる社会を目指す林理事長の理念に、俳優の宍戸開さんが迫った。


誰もが人生の楽しみを味わうために

宍戸 こちらはお洒落なカフェが併設されていて、一般的な福祉施設とは違った雰囲気がありますね。まずは、林理事長がこのような施設を立ち上げられるに至った経緯から教えてください。

 学生時代は教員を目指していて、その過程で障がい者施設へ実習に行ったんです。その中で、思ったことをストレートに伝えてくれる障がい者の方の人間性に魅力を感じて、福祉業界に興味を持ちました。そして、大学を卒業した後は社会福祉法人に就職したんです。

宍戸 福祉業界に入り、独立についてはいつ頃から意識されていたのでしょう?

 職員として2年間勤める中で、徐々に自分の中の理想の施設をイメージするようになって。当時、障がい者向けの施設というのは、街中から離れた場所にあることが多く、利用者の方は地域の方と接する機会がほとんどありませんでした。私はそのことに強い違和感を覚えていたんです。障がいの有無に関わらず、誰もが外出したり、働いたりしながら、生きる楽しみを等しく味わえる世の中にしたい─その思いが募ったことから、24歳の時に独立を決意しました。

宍戸 20代という若さで大きな決断をされたのですね。当初は苦労されたことも多かったのでは?

 そうですね。私たちは大切なご家族をお預かりしていますから、当時の私のような若いスタッフを見て、不安に思われる保護者の方もいらっしゃいました。しかし、そんなときこそ自分の人となりを見て頂こうと、根気強くコミュニケーションを取り、父母会でも「365日24時間、努力し続けます」と宣言したんです。そうして信頼を積み重ねていった結果、皆様から「大切な子どもをあなたに託す」、「あなたのように頑張っている人の周りには、必ず良い人が集まってくる」とおっしゃって頂けた時は、本当に嬉しかったですね。

働くことによる喜びで成長を

宍戸 現在は、どのような事業に取り組んでいらっしゃるのですか?

 障がいのある方へ向けた生活介護、放課後等デイサービス、児童発達支援などを手掛けるべく、複数の福祉施設を運営しています。その中で私が最も重視しているのは、利用者の方たちに生産活動を行ってもらうことです。外出したり遊んだりすることに喜びを感じるのと同じように、働くことで得られる喜びや成長もあるはず。そこで当法人では、各施設ごとに園芸、農作、製菓などの事業に取り組んでもらい、出来上がった製品は地域の方へ販売しているんですよ。

宍戸 それは素晴らしいですね。そうすることで、地域の方の障がい者への理解は深まっていくことでしょう。

 おっしゃる通りです。また、こちらのカフェ「FLAT VILLAGE COFFEE」は、福祉施設とカフェを融合することで、地域の方にも気軽に訪れて頂きたいという思いから立ち上げました。おいしい食事や憩いの場の提供はもちろん、健康相談や子育て相談も手掛けており、地域の方と福祉業界の距離を縮めたいと思っているのです。

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