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  • 医療法人 ixiイクシーファミリー歯科・小児歯科 理事長 安部 秀弘

インタビュー

医療・福祉

健康を大きく左右する呼吸と嚥下

矢部 具体的には、どのような方法で予防をされているのですか?

安部 デンタルフロスでの掃除、歯石除去、マウスウォッシュ、フッ素塗布などを行います。特に、歯石は放っておくと歯の付け根から根本まで潜り込んでしまうため、定期的にクリーニングすることが欠かせません。もちろん、虫歯や歯周病、口臭の治療や、歯科矯正も行っています。特にお子様に向けては完全な無痛治療を行っている他、“口育”にも力を入れています。

矢部 “口育”とは初めて耳にしましたが、どういったものなのでしょう。

安部 「全身の発育を口から見る」という考え方のことです。乳児期に舌だけで嚥下する母乳吸引が足りないと、しっかり顎を閉められずに口呼吸をするようになります。すると口周りの筋肉に力が入り歯並びや滑舌が悪くなるだけでなく、外気のウイルスなどがそのまま体内に入るため免疫機能が低下してアレルギーや喘息を発症しやすくなるんです。扁桃腺も肥大して、いびきや無呼吸も引き起こす他、血中の酸素が低下し発育や発達にも悪影響を及ぼしてしまいます。

矢部 口呼吸がそんなにも体に悪影響を及ぼしているなんて、今まで考えたこともありませんでした。

安部 そこで私たちは、口腔筋機能療法(MFT)により、正しい呼吸・嚥下を幼少期から行えるようにします。舌を鍛えることを主眼に置いた哺乳瓶やおしゃぶり、マウスピースなどを用いる他、風船を膨らます遊びや発声などでトレーニングすると、口元も引き締まるんです。

矢部 では、院に保育園が併設されているのも、親御さんの治療中に預かるためだけではないと。

安部 はい。単なる託児所ではなく、医学予防施設としての役割も果たしています。実際にトレーニングを行い、その様子を動画で撮影して、親御さんと一緒に口の動きを見ながらアドバイスいたします。こうした考え方やノウハウを広められるよう、保育園を持つ歯科医院のグループをつくっているところです。

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