千葉県出身。幼少期から保育士になることを志し、専門学校卒業後は地元である山武郡九十九里町の公立保育園に就職。32年間にわたって勤務する中、4人の子育ても経験し、保育士と親、双方の視点から理想の保育について模索する。50歳を過ぎ、同じ思いを持つ仲間も集まったことを機に独立を決意。2017年4月、大網白里市で「きょうりゅうのたまご保育園」を開園した。

きょうりゅうのたまご保育園 [大網白里市小規模保育事業] |
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住所 | 〒299-3232 千葉県大網白里市ながた野2-25-17 |
URL | http://kyouryu-tamago.com/ |
0~2歳までの未満児を預かる小規模保育を手掛ける「きょうりゅうのたまご保育園」。保育士歴30年以上、自らも4人の子育てを経験した古関園長が、理想の保育を掲げて2017年に開園した。その実現に向けた取り組みについて、女優の宮地真緒さんがじっくり話を伺った。
親が真に安心できる保育園
宮地 古関園長は、保育士として30年以上も子どもたちを見守っていらっしゃるそうですね。まずは、独立されたきっかけについてお聞かせください。
古関 私は小さい頃から保育士になりたいという夢があったので、迷わず保育の専門学校に進みました。卒業後は、地元・九十九里町の公立保育園に就職し、私自身も4人の子育てをしながら32年間勤めたんです。ただ、園児たちを育てることに大きなやりがいを感じる一方で、自分の子どもにはなかなか時間を割けない場面も多く・・・。自分の親に子どもを任せながら働くことに、ずっと葛藤を抱いていました。
宮地 保育園に子どもを預けて働く親御さんの中にも、同じ思いをされている方はいらっしゃるでしょうね。
古関 ええ。そこで、親としても保育士としても、両方の立場で子育てに携わってきた私は、「お仕事をする親御さんが安心してお子さんを預けられる保育園をつくりたい」と考えるようになったんです。ただ、勤めている間はできることに限りがありますから、「自分の思う通りにやってみよう」と50歳を過ぎたタイミングで独立を決意しました。
宮地 園を立ち上げるとなると、初めてのことも多いでしょうから、勇気のいるご決断だったのでは?
古関 私1人では不安だったかもしれませんが、長年共に働いてきた仲間たちに独立の意志を伝えたところ、「一緒にやりたい」と共感して何人も付いてきてくれたんです。その中には栄養士と調理師の資格を持つ者もいて、自園の給食を提供できることに。そして隣町の大網白里市で小規模保育の認可を頂き、スムーズに開園できました。スタッフみんなに本当に感謝していますし、待遇面も含め、彼女たちがやりがいを持って働ける職場環境を整えたいと考えているんです。