社会人の一歩目からダクト工事を手掛ける会社に入り、そこから30年以上、業界一筋に歩み続ける。下積みを経て現場で技術を身に付け、社長のそばで経営ノウハウも学ぶ。2002年、顧客からの要望を受け、35歳にして個人事業主として独立。2014年には、(株)島田工業として法人化を果たす。一級建築板金技能士、二級管工事施工管理技士。

株式会社 島田工業 | |
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住所 | [本社]〒334-0073 埼玉県川口市赤井520-9 [事務所]〒334-0073 埼玉県川口市赤井2-6-1 |
URL | http://shimada-kogyo.net/ |
ダクト工事を30年以上手掛ける(株)島田工業の島田社長は、経験・人脈をもって仕事に真摯に取り組み、信頼を勝ち得てきた人物。社長が事業に懸ける想い、そして新たな仲間に求めることとは。元サッカー日本代表の三浦淳寛さんが切り込むインタビュー。
周囲の後押しを受けて独立
三浦 島田社長は、現在も手掛けていらっしゃるダクト工事の業界に入られて、かなり長いと伺っています。
島田 ええ。19歳の時にダクト工事業者に就職したのが社会人の第一歩で、そこからこの道一筋ですので、もう30年以上になりますね。当初はどんな仕事をするのか全く分からないまま、「好きな車を購入するために、とにかく稼ごう!」という気持ちで始めたんです(笑)。トラックの運転や、足場の下から職人さんをサポートするなどといった下積み修業を経て、運良く現場を任される立場になりました。その後、もっと技術を学びたいという思いで、同じ業界で転職したところ、社長に認められて本社に移ったんです。そこで社長のそばに就いて、経営ノウハウを学んできました。
三浦 では、その頃から独立に対する願望をお持ちだったのですか?
島田 いえ。私としては、社長を支えるナンバーツーのような存在でありたいと思っていたんです。しかし、勤め先の会社が倒産することになってしまい・・・。その時、お客様から「こちらにお願いできないなら、どこに頼めば良いんだ」「島田さんは自分でやらないのか?」という声を頂きました。年の近い同業者の二代目社長からも、「お客さんがいるのだからもったいない。手伝うから自分で始めなよ」と背中を押してもらって、個人事業主での独立を決めたのです。
三浦 周囲の期待に応えての独立だったのですね。独立当初からすでにお客様が付いていたとあれば、その後の展開も順調だったのでは?
島田 そうですね。前職では高齢の社長の代理として業界内の会合に出席し、青年部に所属していたこともあり、横のつながりが深かくてとても助けられました。ただ、下請けとして運営していたため、できることが限られていたんです。妻の強い後押しも受けて、2014年に法人化して建設業許可も取得し、仕事の幅を広げてきました。