インタビュー

建築

日本の若者に技術を残すために

石黒 社長は、業界全体のことまで考えていらっしゃるのですね。

竹井 昨今、建設業界は職人不足が深刻で、若者を1人雇うのも一苦労というのが現状です。ただ、そこで安易に海外の労働力に頼っていては、いずれ日本からものづくりの技術が失われてしまいます。だからこそ、業界全体をより魅力的なものにしていくことで、日本の若者たちを雇い入れ、きちんと育てていかなければならないでしょう。そこで当社では、設立当初から社会保険などの福利厚生を充実させていますし、昇給制度もしっかり整えてきました。そうした環境整備やイメージを変える試みを中小企業が手を取り合ってやっていくことが、業界の未来を明るくしてくれると信じています。

石黒 広い視野をお持ちで、素晴らしいお考えです。最後に、今後のビジョンをお聞かせ頂けますか?

竹井 まずは、私が50歳になるまでに当社を50人規模の組織に成長させたいと思っています。建設業は体が動く限り続けられる仕事ですから、社員が「この会社に入って良かった」「定年まで働きたい」と思えるような企業にすることが目標です。そして、この先も若い世代を育てていくことで、建設業界の発展に貢献してまいります。

内装仕上の品質にこだわり
大規模な建物を多数手掛ける

(有)ショウエイ技建では、都内を中心に高層のオフィスビルや大型商業施設、マンション、病院など、さまざまな建物の内装仕上工事を請け負っている。写真は、施工中の現場の様子。社員と協力業者のチームワークを大切に、一人ひとりが良質な仕事を手掛けることで、地図に残る建物が出来上がっていくのだ。
GUEST COMMENT

石黒 彩

自らの会社のことだけでなく、業界全体の後進育成について本気で考えていらっしゃる竹井社長。「若手の気持ちを押さえつけるのではなく、目標を持たせてやる気を起こさせてあげたい」とのこと。そのような考えをお持ちの社長なら、若い世代のやる気スイッチを押して立派な職人に育てていかれるはずです。ぜひ、建設業界に明るい風を吹かせてください。

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