インタビュー

教育・スクール

切磋琢磨して上を目指す

時東 それが、学習支援のサービスを展開するきっかけになったと。

野田 はい。最初にスタートさせたのが、医師国家試験の当日回答集計サービス「みんコレ!」です。医師になるためのこの試験は、合格点のある絶対評価ではなく、成績下位1割が不合格となる相対評価。また、試験自体が難しいため、予想回答が出るのに1週間を要します。そこで、私自身も受験目前でしたが、「スマホで受験生の回答を集計したら、その場で大体の合否が分かるのではないか」と思い付き、同級生にそのシステムの開発をお願いしたんです。私は勉強の合間に全国の受験生にサービスを告知し、その年の試験当日に実際に運用しました。すると、受験生9000人のうち、2000人に利用して頂いたんです。自分の頭の中にあったものが現実となり、必要とされたことに大きな喜びを感じました。

時東 ご自身が受験される立場だったからこそ、ニーズに応えるサービスを考案できたのでしょうね。

野田 そうだと思います。そして、このサービスが受験生4人中3人に使って頂けるまでに成長したので、2017年に法人化しました。ユーザーの受験生を第一に考えて利用料は頂かず、医学生に有益な事業を展開する企業と提携して経営をしています。過去問を演習する「みんなの過去問.com」や他の医学生と質問し合う「みんなの質問掲示板」などのサービスの充実で、学習支援のプラットフォームを構築しているんです。

時東 まさに、医学生の医学生による医学生のためのサービスですね。

野田 そうありたいと考えています。相対評価の試験では「自分さえ良ければ良い」と思ってしまいがちですが、それでは全体の成長は見込めません。そうではなくみんなで切磋琢磨することで、互いの力を伸ばせるはず。他の人に勉強を教えると、自分の頭にも定着しやすいですよね。結果として不合格になる人はいますが、そうやって身に付けたものはいつか必ず役に立つはずです。

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