インタビュー

建築

株式会社 ビルトゥ

全国展開する大手内装メーカーのシンコール(株)に勤め、ルート営業に従事する。その後、同社の代表取締役に就任し、2011年の東日本大震災などによる「物余り・人手不足」の現状を打破すべくソリューションを模索。「職人を育ててほしい」という取引先の声に応える形で、(株)ビルトゥを新たに立ち上げ、内装職人を短期間で育成する「Virtù壁紙スクール」を開校した。

株式会社 ビルトゥ
住所 〒179-0085
東京都練馬区早宮1-4-14シンコールビル
URL http://www.n-smt.jp/

矢部 德田社長は大手内装メーカーの代表取締役を長く務められ、この度新しい事業を始められたそうですね。

12976i德田 はい。私は長年、壁紙・カーペット・床材などの商品を内装工事店様などに販売してきたのですが、近年の職人不足や高齢化に加え、2011年の東日本大震災によって「物余り・人手不足」の状況に拍車が掛かり、お客様から「職人さんを育ててほしい」という切実な願いを聞く機会が多くなったんです。そこで、新たに(株)ビルトゥを立ち上げ、短期間で内装職人を育成するスクールを開校しました。

矢部 ホームページでコースを拝見しましたが、2~4日で施工技術を学べるカリキュラムになっていて驚きました。

德田 当スクールはビルの広いスペースを使って座学や様々な施工体験を行える上、出身が内装メーカーであるため技術習得に必要な材料も充分に提供して頂いています。それが、これだけ短期間での育成を可能にしている要因ですね。ただ、このシステムにたどり着くまでには苦労もありました。最初はハローワークの職業養成学校として始めようと考えていたのですが、なかなか採択頂けなかったり、採択頂いても人がなかなか集まらなかったりと苦しい状況が続きました。そこで、独自にホームページを作成して現在のコースをPRしたところ、約2年で全国から延べ200人もの生徒を集めることができたんです。人やタイミングには、本当に恵まれたと思います。

矢部 苦労されているときも諦めなかったからこそ、今があるのでしょうね。このようにしっかりしたカリキュラムの中で優秀な職人さんたちを輩出するというのは、業界の未来を明るくする上でも非常に意義のある事業ですよね。

德田 そう言って頂けると嬉しいです。かつての職人の世界は、弟子入りしてもすぐに技術を教えてもらえるということはなかなかなく、手伝いをしながら親方の背中を見て少しずつ学んでいくのがしきたりでした。そのため、職人によって仕事の進め方が異なり、何が正解なのか分からないまま辞めていく若手が多く、一人前になった職人も弟子への教え方が分からなかったり、上手に教えられなかったりして苦労していると思います。私はこの事業を通じて、業界のそうした風習も変えていきたいと考えています。

12976k矢部 これだけ広い視野をお持ちですから、この先の展開も楽しみになります。

德田 最近は、お付き合いのある職人の協力を頂いて、職人育成のマニュアルをつくる企画を進めています。DVD版は海外からの労働者にも使えるよう、中国語・タイ語・英語・ドイツ語など多言語に対応していくつもりです。生徒からの様々な相談を受けられる環境を整えつつ、当スクールを1つのコミュニティとして大きくしていきたいと思います。

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GUEST COMMENT

矢部 みほ

ボランティアとして養護施設の壁の張り替えを行い、作業後に運動会を開いて子どもたちと交流するなど社会貢献活動にも尽力していらっしゃる德田社長。常に新しいことにチャレンジしていくことの大切さは芸能界でも同じなので、非常に感銘を受けました。全ての取り組みが、いつかきっと社長の力になることを願っています。

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川﨑麻世 水野 裕子 鶴久 政治 駒田 徳広 矢部 みほ 杉田 かおる 時東ぁみ 畑山隆則 大門正明 相原 勇

カンパニータンクのインタビュアとして活躍されている各界の著名人たち。本業における信念やその軌跡、そして経営者へのインタビューを通じて感じたことについて、本誌編集局が逆インタビュー。