インタビュー

スペシャリスト

株式会社 SATO保安企画

かねてから得意だったデザインの技術を生かすべく、ソフト開発スタッフと共に2016年に(株)SATO保安企画を設立する。道路や公園などにおける人の流れをスムーズにする「環境デザインコンサルティング」をメイン事業として展開している。

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株式会社 SATO保安企画
URL http://www.satohoankikaku.co.jp/
工程表作成システム ダウンロードはこちら

相原 御社は環境デザインコンサルティングを展開していらっしゃるそうですが、具体的にはどのようなお仕事なのでしょう?

佐藤 駐車場や、道路、公園といった施設をつくる際に、人や車の流れがスムーズになるようコーディネートしたり、施設の管理体制を整えたりする仕事です。例えば、どこに駐車したか記憶に残りやすくするために駐車マスにマークを施すなど、利用者が行きたい場所に迷わず到達できるよう、視覚環境を意識してデザインしているのです。

相原 単にきれいなだけでなく、機能性も兼ね備えたデザインを行っているのですね。

佐藤 はい。その一方で、破損した場合に修復されるまでの期間が長いと、利用者は「手入れのされていない施設」という印象を受けてしまいますよね。そこで、廃材など手軽に調達できる資材を活用することで、管理しやすく自然環境にも優しい施設がつくれるようにしています。

相原 なるほど。とは言え、広いサービスエリアといった大きな施設は特に管理が大変そうです。

佐藤 ええ、損傷箇所や程度の調査に時間がかかって修復まで手が回らないという現場の声があります。そこで当社は、施設を模した地形図上に損傷レベルを書き込める施設管理ソフトを開発しました。Excelをもとにしたソフトですから、気付いたときに誰もがパソコンやタブレットなどの端末を使って更新できます。すると改めて調査する必要はありませんし、損傷状況は可視化されるため、スムーズに修復作業を進められるのです。さらに、工程表作成システム「線引きくん」も同じくExcelを元に開発し、こちらはより多くの管理者の方の作業日程作成をサポートできればと考え、無料で提供しております。

12960k相原 Excelを元にしているなら使い勝手も良さそうですし、導入のコストも抑えられますね。今後はどのように展開していきたいですか?

佐藤 機能性の高い施設をつくるだけでなく、アフターサポートの体制を整えて長期的に利用できる環境をこれからもつくり続けたいと思っています。そして、2020年の東京オリンピックで日本に訪れる多くの外国の方にも分かりやすいように、公共施設のデザインにも携わっていきたいです。

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GUEST COMMENT

相原 勇

駐車場内でスムーズに移動できるのは、環境デザインが施されているおかげだと考えると、(株)SATO保安企画さんのような存在はとてもありがたいですね。「地面の小さな亀裂もお年寄りの方の転倒の原因となりますから、施設の整備が大切」と佐藤社長。高齢化社会、そしてオリンピックを控える日本において今後もご活躍されることでしょう。


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