インタビュー

建築

山田 業界や次世代のために、という思いが素晴らしいですね。また、ホームページにある「出会いの感謝を足場に込めて」というフレーズも印象的でした。

板谷 足場は自分たちではなく、塗装業者をはじめとする現場で働く皆さんが使うもの。そうした方々が使いやすく、そして安心して働ける足場をつくる必要があるのです。それを言葉にしようと妻と考えたのが、山田さんがおっしゃった理念です。鳶は現場の最初から最後まで携わり、「現場は鳶で決まる」とまで言われる花形の仕事ですから、我々がいい仕事をしなければいけないという責任感と自負があります。

山田 お話を伺っていると、社長は芯が強く、ぶれない考えをお持ちですよね。

板谷 いえ、昔は自分本位で、こういう考え方はできていなかったんですよ。ただ、とても尊敬できる先輩と出会い、考えが改まったと思います。その方は仕事に対する向き合い方や、他の人に感謝する姿勢を教えてくださいました。その経験が、従業員や後進たちを大切にしたいという想いを培ってくれたんです。

山田 高所作業は危険と隣り合わせですし、その意味でも従業員の育成は重要になりますよね。

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板谷 ええ。最高で50mくらいの高さで仕事をすることもありますし、少しでも気を抜けば、大惨事に繋がりかねません。だからこそ緊張感を持って仕事をするよう皆に指導していますし、確認事項も徹底的に共有しているんです。常に神経を研ぎ澄まして現場に臨む集団であろうと心がけています。

山田 では最後に、今後の目標について伺えますか。

板谷 地元に愛される会社になれるよう努めていきたいです。また、「鳶は若いうちしかできない仕事」というイメージを持つ方も多いのですが、年齢に関わらず、真面目に働く姿を正しく評価してあげられる環境を整えて、皆が一生働けるような会社へと成長させたいですね。

GUEST COMMENT

山田 まりや

今は少しずつ理想に近づいているとのことで、仕事に対する充実ぶりがお話からも伝わってきました。板谷社長のような高い美意識を持つ方がつくる足場は、作業する人の使いやすさも全く違うはず。プライドさんから、鳶業界がいい方向に変わっていくのを楽しみにしています!

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