鶴久 ゼロからスタートをされるというのは、簡単ではありませんよね。
木原 そうですね。私はそれまで、福岡市にはあまり縁がなかったので、開業当初は苦労もありました。ただ、幸運なことに開業後間もなく税理士の広告規制が緩和され、それに伴って台頭してきた紹介会社と良好な関係を築くことができたんです。そこから少しずつお客様を獲得していき、今では約240社をサポートさせて頂けるようになり、中には上場を果たされる企業も出てきました。
鶴久 ご自身の力で道を切り拓いてこられたのですね。具体的には、どのようなサポートを受けられるのですか?
木原 税務調査・財務管理・税務申告といった通常の税務代理業務はもちろん、当所では経営に関するコンサルティングも手がけています。今の時代、税理士はただ依頼された仕事を遂行するだけでなく、自分の意見を伝えた上で選択肢を提示し、組織をどう好転させていくかを経営者様と共に考える必要があると思います。そこで問題になるのは“お金と人”。その2点を、経営者様の性格も踏まえた上でケアしていくのです。
鶴久 人事の問題は、経営者が一番頭を悩ませることだと思います。所長ご自身はどのような考えをお持ちですか?
木原 採用に関しては、短い面接時間で求職者の能力を見極めるのは至難の業です。そこで私の場合は、能力の有無ではなく、やる気が感じられ、私が一緒に働きたいと思える方を採用するようにしています。組織を動かす上で最も重要なのはチームワークですから、互いに支え合える人を集めてチームを作り、そのなかで切磋琢磨していく・・・これが基本姿勢になります。