平良 現場に出られるのは体力があるうちだけなので、例えば図面の作成や現場の進行管理など、複数の仕事をこなせるように成長してほしいと伝えています。職人の中には「PCなど使わなくても仕事はできる」と頑なに言う人もいますが(笑)、図面や書類を作成する時にソフトウェアが使いこなせるに越したことはないので、当社では全員にPCを持たせて、日報を書かせるようにしているんです。
時東 年齢や体力に応じたキャリアまで考えていらっしゃるとは・・・スタッフさんも働きがいがあるでしょうね。
平良 もちろん私に甘えてほしくはないですが、彼らに何かあった時にも、仕事や収入の保証をしてあげるのが社長の役目ですからね。
時東 職人さんというと一本気な方が多いイメージを持っていましたが、お話を伺っていると社長は様々なことを冷静な目で見ていらっしゃると感じます。
平良 施工をスムーズに行う上でも、冷静かつ的確な観察力は欠かせないんです。というのも、現場には私たち電気工事業者だけでなく内装、設備、躯体など様々な業種の方も施工をしに来ています。連携を図らずに同じ場所を同時に施工しようとすれば、必ず混乱が起こる。だからこそ当社はお互いが働きやすい環境を作るために、多業種の方たちとも積極的に打ち合わせをして、現場が円滑に回るように調整します。多業種でも注意深く作業を観察していれば、おおよその工程は把握できますから。そうしてお客様や他社様の信頼を築きながら、さらなる事業拡大へと繋げていきたいですね。

GUEST COMMENT
時東 ぁみ
社長として徐々にスタッフを見守る立場になりつつも、「フォローに入る時は任せとけって感じです」と笑顔で語っていらっしゃった平良社長。職人としてのプライドはもちろん、今のお仕事に心からやりがいを感じていらっしゃることが伝わってきました。これからもその大きな背中を見せて、優秀な後進を育てていかれてください。