インタビュー

サービス

あらゆることに“数値”の概念を

里崎 設立間もないそうですが、実際に事業として動き出しているのですか?

佐藤 今はまだデータ収集の段階です。主なターゲット層としては、そのスポーツのファンやデータ分析が好きな方ということになりますね。メジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースのスカウトを務めている紀田彰一氏と主に理念面で共感し合えたことから、社外取締役として参画して頂き、プロ野球12球団や野球機構と協業できるような新サービスを模索するなど、様々な面でのフォローアップを行って頂いております。特にプロ野球とサッカーは子どもの頃から見て育ったという人も多いので、そうした方々が日々楽しめるようなコンテンツを提供したいとの思いも強いです。

里崎 “スポーツを数値化する”という意味では、様々なジャンルでの可能性が考えられそうですね。

佐藤 おっしゃるとおり、事業化はまだ難しいかもしれませんがテニスやバスケットボール、ラグビー、アメフト、F1などは視野に入れています。野球やサッカーにおいてもプロに限らず高校・大学・社会人といったアマチュアチームの分析などもしてみたいですね。さらにその先、2020年の東京オリンピックに向け、オリンピック競技を数値化できたら面白い展開になるのではないかと。

里崎 確かに、各競技の知識がなければ選手のどの部分の能力や技術が優れているのかが分かりづらいもの。それを数値によって客観視できれば興味を持つ人も増えそうですし、競技を深く知ることができそうです。では、競技者の能力を数値化するということの魅力とは?

佐藤 プロ野球で言えば、私はどちらかというと誰もが知るメジャーな選手よりも、地味なと言ったら失礼かもしれませんが、目立たない小兵選手のほうが好きなんです。サッカーだともっと顕著で、いわゆる海外組などは興味がなく、むしろJ2やJ3、高校サッカーのほうに興味があるくらいなんですね。完成した選手ではなく、これからの選手がステップアップする様子を見守っていきたい、それを数値としてデータ化したい─そんな思いがあるのです。

里崎 つい最近まで教育分野にいただけに、“成長を見守ること”に喜びを感じるのでしょうね。IT化が進みビッグデータの重要性も高まるなか、御社の取り組みも非常に楽しみになります。

12648s佐藤 直近の目標はデータ配信で業績を上げる仕組みを整えたうえ、2019年に完成する渋谷の駅ビルにオフィスを構えることです。そして事業としての目標は、小学校・中学校・高校・大学と選手が成長する様を数値化・データ化し、それを各選手のスキルアップに繋げることで業界全体の底上げを図ること。つまりデータでスポーツを進化させたいのです。日本のサッカー界にこの概念を落とし込み、数十年後にワールドカップ優勝なんてことになったら最高ですよね!
そして最終的にやりたいのは、「世の中の全てのものごとを数値化する」こと。食事や睡眠、家事や通勤といった日常生活の全てを数値化できたら、その全てにおいて明確な目標を持つことができますよね。日常の些細なことでも「今日はこうしてみよう」って具体的な数字に落とし込んで考えられたら、すごく楽しい世の中になるんじゃないかと思うのです。それが、私の見てみたい世界ですね。

12648g
GUEST COMMENT

里崎 智也

人は嘘をつきますが、数字は嘘をつきません。だからこそ人は、具体的に示された“数字”を信用するんですよね。しかもそれは具体的であればあるほど、受け取る側は客観的事実として受け取りやすい。全ての事象を数値化することで得られることは、今私たちが想像する以上に、実は大切なことなのかもしれないと思います。大義を以て、ぜひその思いを実現されてください!

1 2 3


amazonからのご注文
2019年8月号
COMPANYTANK 2019年9月号

巻頭企画「天馬空を行く」には、元ボクシング世界王者の内山高志さんがご登場!世界王者の栄冠を掴むまでの足跡を辿ります。

定期購読のご案内
 
LINE@無料会員登録はこちらから

LINE@無料会員登録はこちらから

interviewer's eye

カンパニータンクのインタビュアとして活躍されている各界の著名人たちに本誌編集局が逆インタビュー。

宮地 真緒 鶴久 政治 時東ぁみ 矢部 みほ 杉田 かおる 名高達男 水野 裕子 畑山隆則