(株)コージーファーマシーの4代目として約20年前に事業を引き継ぐ。米国のワシントン州シアトルを訪れた際、先進的なターミナルケアの在り方に触れ、自らも日本で手がけることを志す。社会的要請もあり、保育園を設立して社会福祉事業に参入。現在は「看取り」を専門とする施設の立ち上げに尽力している。
株式会社 コージーファーマシー | |
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住所 | 〒232-0032 神奈川県横浜市南区万世町2-38-1 |
TEL | 045-232-8593 |
FAX | 045-334-7589 |
URL | http://www.cozypharmacy.co.jp/ |
[高橋薬局 横浜橋通店]〒232-0023 横浜市南区白妙町1-1 1F [高橋薬局 弘明寺店]〒232-0056 横浜市南区通町4-84 [高橋薬局 真金町店]〒232-0021 横浜市南区真金町1-10-4 [西浜薬局]〒253-0061 茅ヶ崎市南湖5-2-33 [やすらぎ保育園]〒232-0032 横浜市南区万世町2-38-16 |
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URL | http://www.yasuragihoikuen.com/ |
1890年(明治23年)に顔料の販売会社として創業した(株)コージーファーマシー。代替わりをする度に少しずつ業容を拡大・変化させながら、4代目の高橋社長までバトンを繋いできた。同社の現在地点と今後の事業展開について、タレントの相原勇さんが掘り下げるインタビュー。
“華麗なる一族”の歴史
相原 御社は1世紀以上の歴史ある会社だとお伺いしました。
高橋 創業は明治23年、私の曽祖父が顔料の販売に着手したのが始まりです。
相原 顔料、というと絵の具とかの?
高橋 ええ。曽祖父は岩倉具視のSPを務める警察官であり、また黒田清輝に師事する画家でもありました。画家として顔料に詳しかったため、当時の横浜で主力輸出品だったスカーフのための顔料販売に目をつけたというわけです。
相原 歴史の教科書に登場する人たちと深い親交があっただなんて、ロマン溢れるエピソードです!
高橋 初代はその後それなりの財を成したのですが、関東大震災の影響で一から出直すことに。2代目も塗料や薬品の販売を手がけましたが、今度は東京大空襲でおじゃんになってしまって・・・。
相原 歴史の荒波に揉まれ、順風満帆ではない時期もあったのですね。
高橋 終戦後、軍役を終えた3代目が薬局を開業し、現在の事業形態になりました。彼は漢詩を嗜み、県知事や市長に詩を献上するほどの達人だったのですが、事業のほうにはさほどの執着がなかったため、再び会社を盛り上げるべく、私が4代目として跡を継ぎました。
相原 経営者としてだけでなく文化人としても名を成した方が多く、まさに“華麗なる一族”といった印象です。会社の業容も、少しずつ変化してきたのですね。
高橋 やはり皆、「先代と全く同じことだけをやりたくはない」というプライドを少なからず持っていたのかもしれませんね(笑)。かく言う私も、現在は薬局の運営に加えて、いくつか新たな事業を始めようと準備しているところです。