インタビュー

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杉田 実際にはどういった手順でメンテナンスしていくのですか?

山成 お客様のご自宅に伺い、1枚1枚点検していくところから始めます。着物はきちんと保管しているつもりでも、ガスが出て焼けてしまったり、カビが生えたりするもの。そのため本来は1年に1回、風を通さないといけないんですよ。
 また、簡単な衿汚れ、シワとりはその場で行ないますが、染み抜き、染め直しなどの高度なメンテナンスは、それぞれを専門に手がけていらっしゃる熟練の職人さんに依頼します。私の役目は、様々な着物職人とお客様を繋ぐ──昔の言葉で言うところの「悉皆屋」ですね。

杉田 私の母も高齢で歩けなくなるまでは毎日着物を着ていて、懇意にしている悉皆屋さんがいました。最近は着物を着る方もあまり見かけなくなりましたね。

12467k山成 そうですね。着る、着ないはご本人様の自由ですから、「日本人なのだから、もっと着物を着ましょう」などと言うつもりはありません。けれども、いつか時間に余裕ができたときには、着物を着たいと思うことがあるかもしれない。その際には、すぐに着られるような状態にしておいて頂ければと思っています。
 私はよく箪笥の中から、「窒息しそうだ」といった着物の声が聞こえる気がするんです。病院で行う定期健診のように、そうした声に早めに気付き、大事に至る前に治療することが大切なんですよ。

杉田 山成さんは、まさしく着物のための“ドクター”でいらっしゃるんですね。

山成 着物は日本の文化であり、歴史そのもの。着物を見れば、日本の歴史が分かるんです。この文化を支えていくためにも、お客様の信頼を第一に、実績を積み重ねていきたいと思います。

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GUEST COMMENT

杉田 かおる

着物業界一筋で歩んで来られたという山成さん。「着物は私の人生そのものでもあります」と話してくださったのが印象的でした。大切な着物だからこそ、確かなキャリアがあり、着物への並々ならぬ情熱をお持ちの山成さんのような方に、“健診”をお願いしたいものですね。

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