インタビュー

スペシャリスト

これまでの音楽体験を覆す衝撃の音質

12460_t01鶴久 セラミックを使ったイヤホンなんて初めてお目にかかりました。こちらこそ、ぜひ音を聴かせてください。

渡部 既製品と聴き比べをすれば、すぐに違いがお分かり頂けると思います。

鶴久 ──これは・・・、もう音色からまったく違いますね。そもそも異なる音源を聴いているのではないかと疑ってしまうほどです。一つひとつの楽器の音がとてもクリアで、臨場感があり、それでいて柔らかい。いったい、どんな仕組みになっているのですか?

渡部 人の耳は20kHzの音までしか聞き取ることができないと言われており、CDなどの音楽音源では20kHz以上の音はカットされていました。その常識を覆し、それ以上の高い周波数の音までしっかり収録しているのがハイレゾ音源。そして、魚群探知機や軍事用ソナーといった超音波センサーに用いられることもある圧電セラミックスは、人が実際に聞き取れない高周波数の音も正確に再現することができるため、ハイレゾ対応のイヤホンと非常に相性が良い、というわけです。

鶴久 セラミックの特性を、最大限に活かしていらっしゃるのですね。人の耳に聞こえないとはいえ、そういった高Hzの音は現実の空間にはいくらでもあるはず。そこまでしっかり再現するからこそ、今までにない臨場感を生み出すことができるのでしょうね。

渡部 おっしゃるとおりです。ハイレゾ音源をこのイヤホンで再生すれば、きっと未知の音楽体験を味わって頂けると確信しています。そして今は大手メーカーさんの開発支援にも携わっているので、これからも引き続き、理想の製品を追い求めていきたいですね。

鶴久 市場に出れば、音楽マニア垂涎の商品になること間違いなしですね!

渡部 もちろん、音質にこだわる方に満足して頂けるイヤホンをつくるというのも大切なことですが、私の夢は、圧電セラミックという旧態依然としたデバイスで全く新しいアコースティックの世界を構築すること。そもそも携帯電話の中にこの技術を組み込んでしまうというのが、私のみならず、多くのセラミックエンジニアの目標なのです。まずは近い将来、必ずやこの技術を広く市民権を獲得したイヤホンに成長させたいと思います。

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