矢部 起業直後の経営者に朗報ですね。
大倉 当事務所の強みは「資金調達に強い」「創業・起業に強い」ことに加え「フットワークが軽い」「利益につながる提案が得意」ということも挙げられます。起業したばかりの方はもちろんのこと、これから起業を考えている方も気軽に相談して頂けたら嬉しく思います。
矢部 起業家の心強い味方であると。
大倉 はい。時折、会計事務所が顧問としてついていながら経営が悪化しても策を講じなかったため倒産したという話を聞きますが、仮に経営が悪化しつつある兆候が見られたら、相応の対応策を練るのが会計事務所の役割だと思うのです。
矢部 コンサルティング的な役割も果たすべきということですね。ところで大倉所長が起業家とお会いするなかで、事業を成功させるための資質は何だとお考えですか?
大倉 礼節がしっかりしていたり、時間や約束をきちんと守られたりと、当たり前のことを当たり前にできる方は成功される可能性が高いと思います。そのうえで信用や人間関係、お金の大切さを重んじる方はきっと大成されるでしょう。
矢部 アイデアやビジネススキルだけで成功するわけではないのですね。
大倉 実務面で言うと、“起業前の計画策定と準備”が成功するための大きな要素の1つ。特に重要なのはビジネスモデルとお金の計画です。自分で練った計画は自己否定しにくいだけに、この2点について専門知識を持った第三者からの客観的な意見は非常に重要ですね。
矢部 自分では気づきづらいところを補完して頂けたら安心ですよね。
大倉 統計の取り方や経済環境にもよりますが、一般的に起業から3年後に7割が事業継続を断念すると言われています。しかし成功する要素を持った新規事業は3割以上あるはず。私たちがサポートすればもっと多くの方が成功されると思いますし、そうして企業の「事業継続可能性」を高めさせて頂くことが、経済活性に繋がっていくと信じています。それを続けていくことで、当事務所も共に成長していけるのではないでしょうか。

1 2
GUEST COMMENT
矢部 美穂
大倉所長は、難しい専門用語を一切使わず、要点をかいつまんで分かりやすく説明してくださいました。経営者が会計士に求めているのは経営のサポート。コミュニケーションが前提条件ですから、大倉所長の気さくさや誠実さは多くの経営者に支持されることと思います。