インタビュー

スペシャリスト

大野 まず、弁護士として専門性を確立することが大事だと考えました。「何でもできる」と間口を広く取るより、専門性を高めたほうが安定した仕事が確保できますからね。そして私はかつて病院関係の案件を手がけていて医療関係者との接点もあったことから、医療分野を専門とすることに決めました。
 決断をすればそこからさらに情報収集をするわけですが、そのうちに、医療事故やクレームの際に、患者さん・被害者さんサイドに立つ弁護士はいても、医療従事者サイドに立つ弁護士はほとんど見当たらないことに気づきました。それならば自分がスペシャリストとしてポジションを確立する余地があると考え、事務所の方針を定めたのです。

個人のプライドより、依頼者の利益を

大路 明確なビジョンを持っての独立だったというわけですね。ところで、弁護士の先生というと、失礼かもしれませんが近寄りがたい雰囲気があるように思います。

大野 私も弁護士である前に、皆さんと変わらぬ1人の人間です(笑)。しかし、そのように思われる方は実際に多くいらっしゃいますね。そのあたりを踏まえ、コミュニケーションには気を使うようにしています。依頼者様の質問にお答えする際は極力難しい法律用語などは使わないようにすることで、きちんと内容をご理解頂けるようにしています。

9649_k01大路 そうして頂けると、相談する側としてはありがたいと思います。また、お仕事柄、時には相手が言いにくいことまで踏み込んで聞かなくてはいけないこともあるでしょう。そのあたりはいかがですか?

大野 それに関しては、2年ほど前から不思議なくらい相手の話をしっかりと聞き出せるようになった自分がいるんです。何が理由かはよく分かりませんが・・・(笑)。ただ、依頼者様のためならば自分のプライドなど捨ててもいい、という感覚は常に持っています。もちろん弁護士としてのプライド・責任感は大切にしていますが、依頼者様のため、という点においては、私個人のプライドはいつでも捨てられます。

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