インタビュー

不動産

バブル崩壊の荒波を越えて

内藤 当時は不動産業界が華やかな時代。お仕事も好調だったのではないですか?


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 確かに、起業のタイミングに関しては幸運でした。当時は物件と情報さえ持っておけば売れる時代で、大手企業の担当者に気に入って頂けていたこともあり、数億円単位の大きな取引をさせて頂くことも多かったです。ただ、私はそのような時代に対してどこか不穏なものを感じており、自分で直接物件を持つことはせずに仲介業務に特化しておりました。そのおかげで、後のバブル崩壊でも致命的な痛手を受けるまでには至らなかったのです。もちろん私を信頼してくださったお客様のために必死で働きましたし、時には人を信じられなくなるような出来事もありましたが・・・。

内藤 厳しい時代を過ごされていたわけですね。しかし、これまで事業を続けてこられています。

 バブルが崩壊し、会社を存続させるために動き回る中でふと「この業界はどこに行くのか?」と考えたことがありました。世の中には負債を抱えた人が溢れ、銀行は多くの不良債権を抱え、裁判所からは山のような競売情報が開示される。そこでちょっとひらめいたことがあったんです。「競売物件が増えているなら、それを扱えば活路が見出せるのではないか」と。

内藤 そこから再起を果たされていくわけですね。

 とはいえ当時はまだ競売物件そのものの認知度が低く、またその背景を危ぶむ方も多くいらっしゃいました。そこで私は自身で購入した競売物件を自宅兼事務所として構え、居住をすることにしたのです。その場所に3年間住んで売却したのですが、取得やリフォームにかかった総費用と差し引きしても450万円程の利益を残すことができました。

内藤 競売物件の価値やメリットを、ご自身の身を以て示されたわけですね。それなら、お客様にも説得力のあるご説明が可能になる。

 はい。お客様にはそのような仕組みを認知して頂くことで、順調に売買を進めていくことができました。また、弊社の取り組みを特にエンドユーザー様に知って頂き、価値を提供していきたいと考えたことから、並行して開始していたのがインターネットによる「会員制競売代理入札」です。

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