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注目企業インタビュー

1950年、福岡県に生まれる。「歯の噛み合わせが人間の健康に深く関与する」という理論を提唱し、制作物の提供や「噛み合わせ」診断の研究にあたっており、健康咬合に成果を上げている。健康で悩んでいる全ての人のよきアドバイザーとして活躍中。

有限会社 トミタ
住所 福岡県福岡市博多区半藤橋1-18-13-1
TEL 092-481-7678
FAX 092-481-9790
URL http://www.e-kamiawase.com
MAIL tomita@e-kamiawase.com

歯形を観るだけで?

大門 こちらでは、歯から健康を考えていこうという、独自の理論を提唱されているそうですね。

冨田  はい、そうです。LBO(ロアー・バッカーライズド・オクルージョン)言いまして、これと共に基準値及び計測値を利用した多くの臨床体験とが生み出した、特に日本人に適合した理論と考えています。このLBOなら、多くの不定愁訴の改善、もしくは、消滅させることができるのです。

大門 ほう、それは凄いですね。入れ歯は自分の歯と同じように噛めないというのが一般に考えられていますし、これを覆すことになるのですね。

0068k02冨田 ええ、私もアメリカの理論を勉強していたのですが、やはり改良の余地があると考えたのです。

大門 それでLBOが生まれたと…

冨田 ええ。歯の治療によって却って病気になってしまうこともあるのです。これは入れ歯や噛み合せが悪いことによって、本来正しく噛むことで生じるあるべき刺激が脳や筋肉・神経等に届かなくなったり、反対の過剰に刺激することで不具合な症状を発生させているのではと考えています。

大門 歯は健康の源と言いますが、大切なのは噛み合わせですね。

冨田 そうです。例えば耳が聞こえにくい、鼻づまり、目が悪い、疲れやすい等といった症例では、ほんの少し調整をしていただくことで大きな成果を得る場合があります。また、不妊症の方の歯を少し調整された症例では、基礎体温が2分ほど上がり、妊娠することができた人もいます。他にも動かなかった指が動くようになったり、腕や指の痛み、痺れ等、たくさんの実例が報告されています。

大門 へぇー、歯を調整するだけですぐに効果があるものなのですか。

冨田 ええ、即効的に症状が改善される例も多くありますね。これは体験しないと分らないと思います。講習会や研修会に歯科医の先生方も来られていまして、この理論に基づいた入れ歯(義歯)や差し歯を用いた治療法が少しずつ広がっているのです。今、多くの病気が歯と関係しているのではと、一つでも多くの症例をと集めております。日本人には日本人の歯の噛み合わせがあり、「噛み合わせ」の研究が進み、学問が確立していくことで健康な身体への貢献ができるのではと日々がんばっています。

「歯は健康の源」

大門 歯の噛み合わせでそこまで違ってくるなんて。歯が人体に及ぼす影響は大きいのですね。

冨田 精神面へのストレスも噛み合わせと関係していたと思われる症例もありました。ですが残念な事に、この理論は一般的にはあまり浸透していないのが現状です。しかし、講演会や研修会は勿論、多様な場で噛み合わせの重要性を一般知識として広めていければと思っています。

大門 私達は、歯は食物を噛めれば良いという感覚しかありませんでした。コマーシャルではありませんがまさに「歯は命」なんですね(笑)。

冨田 そうなんですよ(笑)。健康にはがどれだけ関わってくるか、人間は28(32)本の歯のうち1本でも欠けてしまうと、健康を損なう恐れがあります。抜歯したままの歯など、噛み合わせの悪い歯が、肩こりや腰痛を含め、原因不明の病気をたくさんつくっていると思います。ですが残念なことに、この理論は公にはまだ認められていません。今後は歯科技工士の立場から、私たちの理論が一般に支持されるように働きかけていきたいですね。本当に学問としての研究が早く進んでほしいですね。

大門 わかりました。今後の抱負についてお聞かせ願えますか。

冨田 そうですね、総合病院というのは内科がメインになっているでしょう。しかしもっと歯科から改善や治せる病気があるでしょうし、この分野の発展は国民に多くの利益を提供できるのではと思うのです。大門さんもおっしゃっていたように、歯は健康の源ですからね。とは言え、現状としてはそれが認識されていない。ですから現在ではまだ知られていないLBOを広げていきたいですね。

0068k01大門 非常に頼もしいお言葉です。

冨田 これは本当に体験しないと分らないことですから時間はかかるかもしれませんが、地道に活動していきたいと思います。そして私のホームページを通じて、一般の人に歯についてもっと知っていただけるようにしていきたいと思っています。そのために今はたくさんの記録を取り、データを入力している状態です。また、日本だけでなく、世界にもアクセスして行き、私達の理論をアピールしていく考えです。

大門 歯科技工の仕事を通して、歯の分野から健康を考えていきたいというわけですね。話を伺いまして、健康においての歯の重要性を改めて感じました。私も陰ながら応援させて頂きます。

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GUEST COMMENT

大門 正明

今、日本で一般的に浸透しているのはアメリカ等の理論だとお伺いしました。たしかに食生活や文化の違いから、日本人に適した診療方法というのは当然あって然るべき。膨大な数のデータを調べて「歯は命である」と言い切ることができるのは、多くの臨床体験からなのですね。独自の素晴らしい理論が世の中に浸透していく日はそう遠くないと思います。これからも先生の手によって、より多くの人々が健康でいられるよう頑張ってください。期待しています。

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