私が手掛けているのはプチウェディングといって飲食を伴わず、挙式だけを提供するシステムですので、そこまで多額の資金が必要だったわけではありませんし、これまでお付き合い下さっていた方々が出資して下さり、それで何とか私でも立ち上げることが出来たんです。当時協力して下さった方々には本当に感謝しています。
立ち上げ当初はいかがでしたか。
猫を抱きしめている社長の姿が目に浮かぶようです(笑)。それにしても2年目にして年間600組とは凄いですね。これまでホテルで培ってきたサービス業のハウツーが土台となって、それほどの急成長を支えていたのでしょう。
毎年70万組ものカップルが入籍されるわけですが、実はその中で50%近くの方々は結婚式をされないんですよ。様々な理由があるのでしょうが、やはり一番のネックは金額です。一生に一度の思い出だから、お金を惜しまずにやりたいという気持ちも分かります。でも、平均して約400万というのは、負担できないカップルもたくさんいらっしゃるわけです。当社のスローガンは「諦めるな結婚式!」。子供が生まれ、いつか大きくなった時に、両親の結婚式の写真を見たいと言うかも知れない。若い結婚でも、再婚でも、これまで諦めていた方々に記念として残して頂ける結婚式をしたいんですよ。 もちろんこの値段設定では大きく利益を取ることはできません。でも、必ずご評価頂けると信じていますし、お客様からは本当に喜んで頂けますからね。
スタッフの教育ですね。ホテルでもトレーナーをしていたのですが、ここではサービス業の経験が無い方々も教育するわけです。そこで一番注力したのが挨拶と笑顔ですね。朝来た時には「おはようございます。宜しくお願いします」、帰る時には「お疲れ様でした。ありがとうございました」と、二つの気持ちを伝えるようにと徹底しています。私は挨拶をとても重要視しているんですよ。 実は以前、東映の大泉撮影所でエキストラのアルバイトをしていたことがありまして、その時に役者さんの挨拶を見て驚いたことがあるんです。「大物」と呼ばれる方々でも、とても礼儀正しくて、その後ホテル業界に入っても、あれほどきっちりと挨拶できている人はほとんどいませんでした。
実は、私は動物愛護ネットワークに入っていまして、今もノラ猫を去勢して40匹ほど世話をしているんです。いずれは得た上場益を使って日本捨て猫協会基金を作りたいんですよ。他にはビジネスプランとして、アパートを建てて、ご年配の独身者に安価な住まいを提供したいと考えています。入居の条件は猫を飼っていることです(笑)。