• TOP
  • >
  • コラム
  • >
  • オフを充実させ、より良いビジネスライフを! 大人が楽しむアウトドア考

コラム

オフを充実させ、より良いビジネスライフを! 大人が楽しむアウトドア考

アウトドアのオリジナルグッズ開発を手がける、イナウトドア合同会社の森豊雪代表が、アウトドアの魅力をお伝えする連載コラム。今回のテーマは、空を舞台にしたアウトドアスポーツなど、「空中での楽しみ方」だ。さまざまなアウトドアに精通している同氏が、実体験を交えながら、パラセイルやパラグライダーなど、空を飛ぶ行為の醍醐味とその注意点について解説する。
 

◎空を散歩することの愉悦

アウトドアが楽しめる場所は何も地上に限ったことではない。「鳥のように空を飛んでみたい」―子どもの頃、一度はそんなふうに考えたことがある方は多いのではないかと思う。そこで、今回は「空中散歩」を楽しむアウトドア活動をテーマにお届けしたい。

今でこそ人間は飛行機やヘリコプターで空を飛ぶことができるようになったが、その昔は到底かなわぬ夢だった。だが、あくなき探求心や、度重なる挑戦によってその夢が現実のものとなったのである。1903年12月17日にアメリカのライト兄弟が世界初の有人動力飛行に成功したことは有名だが、1891年には愛媛県八幡浜出身の航空機研究者・二宮忠八(ちゅうはち)が大型の模型飛行機の飛行を成功させ、世界で初めて飛行機の原理を発明していたことは、日本でも意外と知られていない。

いずれにしても、人間が空を飛ぶに至るまでの道のりには多くの試行錯誤があったはずである。鳥のように自分の腕に羽をつけて羽ばたいてみたり、自転車のような乗り物を使って人力でプロペラを回してみたり・・・。

言うまでもなく、飛行機は動力源を持つ乗り物なので、どちらかというと「空中散歩」というよりも「空中ドライブ」といった表現のほうが正確かもしれない。

空中ドライブといえば、以前、海外旅行に行った際にセスナ機の操縦を体験する機会があった。日本で申し込んだ際にはてっきり観光フライトだろうと思っていたのだが、現地で説明を受けて自分で操縦するということを知り、驚いたことを今でもよく覚えている。これまで何度も乗ったことのあるジャンボ・ジェットなどの旅客機だったら、窓の外を見なければ自分が飛行機に乗っていることさえ忘れてしまうが、セスナ機は機体も小さく、大人4人で機内はいっぱいになる。軽自動車に羽根が付いているくらいの感覚をイメージしてもらえれば、実際の様子が伝わるのではないかと思う。つまり、軽自動車のドア一枚を挟んですぐ外は空中なので、かなりドキドキする体験だった。ここまでくると、いくら飛行機といえど、「空中散歩」に近い雰囲気を味わうことができると言えるかもしれない。

そもそも高いところが苦手という方には、「空中散歩」を楽しむアウトドアはなかなかハードルが高いかもしれないが、空中を楽しむ方法はこの他にも幾つかある。例えば、遊園地のジェットコースターもその1つであり、私自身、いわゆる絶叫マシンがけっこう好きなのでしばしば乗っている。ジェットコースターの中でもひときわスリルを感じるのは、下に足が付かないタイプのものであろう。

「地に足が付かない」という表現があるが、周知の通り、これは落ち着きのない様や冷静さを欠いた様子など、どちらかというとあまりよい意味で使われないことが多い。やはり地上に暮らす私たち人間は、地(面)に足が付いていないと安定していると見なすことができないからだろう。したがって、そうなっていない時の不安定さというものは、良くも悪くもそれだけスリルが増すのではないかと思う。それにしても、地に足が付いていない時に感じる足のモゾモゾとした感じ。あれは一体何なのだろうか?

◎アウトドアスポーツとしての空中散歩

個人的にはジェットコースターもアウトドアアクティビティの一種だと考えているのだが、通常は「レジャー」に分類されることが多いかもしれない。空を飛ぶアウトドアアクティビティとして一般的によく知られているものは、パラセイル、パラグライダー、スカイダイビング、ハンググライダーなどであろうか。この中でパラセイルに関しては、私も一度だけ経験したことがある。経験者として何かを言えるほどではないにせよ、海上のボートに引っ張られて空を飛ぶ感覚は大変心地よかったし、ひもでつながっていたために安心感も覚えた。

また、パラグライダーはハンググライダーやスカイダイビングに比べると、個人的にはさほど怖くないという印象がある。スカイダイビングに関しては「空中散歩」といった類ではなく、「落下している」感覚に近いので、気持ちにゆとりを持って臨むのはなかなか難しいのではないか。そういう意味では、パラグライダーはスカイダイビングの最後の部分、パラシュートを開いてから落下するまでの流れに近いので、空中散歩的なイメージもある。ただし、実際にはパラグライダーはスカイダイビングの着地の時のように短時間の空中散歩というわけではない。また最近では、よりダイナミックに空中で自由な感覚を味わえるスタイル(フリースタイル)もあるようだ。

◎パラグライダーを始める際は十分な準備を

パラグライダーは、地上から浮き上がって空を遊泳するという点では、上空から落下してくるスカイダイビングと真逆である。私は以前、先輩がパラグライダーで離陸するところを見たが、本当にあっという間だった。助走のすぐ先はかなり急斜面だったため、もしここで離陸できなかったらどうなってしまうのだろうと心配になったくらいだ。

わずか数歩(ほどに見えた)だけ、タタタッと小走りした後で両手を上げるような姿勢をとると翼(パラシュート)が一気に風を受けて開き、ハーネスに腰かけてフワリと空中に浮き上がる。これが慣れてくると高度2000m超えも可能だというのだから驚いてしまう。しかし、このようなことを書きながら、私はまだパラグライダーに関しては未経験者である。今回の原稿に取り掛かる前に一度体験してみようと計画を立てたのだが、残念ながらまだ実現していない。

読者の方の多くはおわかりだと思うが、空を飛ぶという行為には危険が伴う。パラグライダーは日本では1986年あたりから普及し始めたが、競技人口がそれほど多くないこともあり、事故率は高めだという。したがって、これから体験してみたいとお考えの方はプロに指導してもらうなど、十分に準備をしてから臨んでいただきたい。

加藤登紀子さんの曲「この空を飛べたら」の中に、
「あぁ 人は昔々 鳥だったのかもしれないね こんなにもこんなにも空が恋しい」
という歌詞がある。もしかしたら、空中散歩をしてみたいと思う私の祖先は鳥だったのかもしれない。

▶イナウトドア(同)では親子向けスクールや焚き火体験なども行っております。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。
 
https://www.inoutdoor.work/school
■プロフィール
森 豊雪

学業修了後はエネルギー関連の製造会社に入社し、30年以上にわたって勤務する。55歳を迎えて新しい道を模索。もともと趣味で活動していたアウトドア分野で起業することを決意し、イナウトドア(同)を立ち上げた。現在は、オリジナルアウトドアグッズの開発や、サバイバル教室などの展開、自然保護のボランティア活動に注力している。
 
※保有資格
・NCAJ 認定 キャンプインストラクター
・JBS 認定 ブッシュクラフトインストラクター
・日赤救急法救急員他
■企業情報
イナウトドア 合同会社
〒238-0114
神奈川県三浦市初声町和田3079-3
■URL
https://www.inoutdoor.work/
■Twitter
@moritoyo1

 
 

<< 第20回 一度は挑戦したいキャンプスタイル


躍進企業応援マガジンCOMPANYTANKご案内

amazonからのご注文
2022年11月号
COMPANYTANK 2022年11月号

巻頭企画「天馬空を行く」には、元関脇・安美錦の安治川竜児氏がご登場!25歳で右膝靱帯断裂、その後も度重なる大ケガに見舞われながらも不屈の「挑戦者魂」で復活し、関取在位歴代1位の記録を打ち立てた同氏に、親方としての心構えや、苦境を乗り越える方法、相撲で勝つために必要なことについて、ユーモアを交えながら語っていただきました!どうぞお楽しみに!!

定期購読のご案内

interviewer's eye

カンパニータンクのインタビュアとして活躍されている各界の著名人たちに本誌編集局が逆インタビュー。

水野 裕子 鶴久 政治 宮地 真緒 矢部 美穂 名高達男 時東ぁみ 駒田 徳広 杉田 かおる 畑山隆則