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コラム

会員制資産形成クラブFCG 総合部門代表 中村健人による 金融リテラシー向上指南
株式、暗号通貨、NFT――さまざまな金融商品が注目を集め、取り沙汰される昨今。誰もが気軽に投資・運用を始められる時代になりつつある反面、金融リテラシーを持たないために周囲に流されたり、失敗したりしてしまう人も多い。本コラムでは、税理士事務所に勤めながら個人で外国為替証拠金取引や株式、暗号通貨などを用いた資産運用を行い、その実績から会員制資産形成クラブFCGの総合部門代表に抜てきされた中村健人氏が、資産運用に役立つ正しい金融知識をお届けしていく。

皆さんこんにちは。FCG節税・資産形成部門代表の中村健人です。今月もよろしくお願い申し上げます。

未来をイメージして動く

早いものでもう5回目になりました。今回は技術というよりも精神的なお話となります。誰でもわかっているようで、そう簡単にはできないのが「未来をイメージして動く」ということです。これは中長期投資だけでなく、短期で行う投機や仕事などにおいても適用されます。それでは、よくある失敗例を具体的にお話ししてまいりましょう。

・証拠金維持率さえあれば強制損切にならなかった
・そのまま半分ほど現金化して、残りは放置しておけば100倍以上の利益をとれた(仮想通貨によくありましたね)
・少し我慢して会社を続けていれば今ごろは高い年収だったし有休も多かった

これらはすべて、短期志向における失敗例です。もうすでに答えは出ていますが、「何事も10年以上先を見てやっていける内容になっているか」――これにかかっています。そしてそのためにより重要となるのが具体的なイメージです。また、続けるためにはモチベーションの維持も大切なのですが、なぜ多くの人がぶれてしまうのでしょうか。これには3つ理由がありまして、

① 純粋に楽しくない・苦痛である
② 具体的な目的が失われている(これについては常に再調整が必要で、実は毎週お休みを最低1日でも設けてしっかり考えることが大事です)
③ 短期でのリターンを求めすぎている

ということが考えられます。リターンは過去の頑張りの結果として得られるものです。そのため、リターンを得続けるためには努力を継続しても苦痛でないものを選ぶか、耐え忍ぶしかありません。

前回の記事にも書きましたが、お金を持っている人ほど利益確定の必要がないため、焦りもなく現金化もせず、大きなリターンを取っていけるパターンが多いです。一方で資金力の少ない人は欲張って短期ですべての資産を現金化してしまい、結果的に大きな機会損失を生み出してしまいます。

何十年と続けられる理由

実は最も大事なことはここにあります。長く続ければうまくいくことは正直な話、誰でもわかります。しかし、それができないのです。その理由が先ほど挙げました3点となります。今決めたこと、やろうとしていることは10年以上続けていくものでしょうか。続けていけるものでしょうか。基本的に、継続できればどんな事柄も成果は出ます。例えば、今からTOEICのスコア950点以上を目指すとして、継続さえできれば10年以内に結果は出せるでしょう。その他の難関国家資格でも同様だと私は思います。

なぜ、途中でやめてしまうのか。ここがすべての問題なのです。何よりも大事なのは、続けるうえでの「リターン・目的」の設定を何度も見直すことにあります。それに対してなぜ情熱を抱いたのか、なぜ始めようと思ったのか、必ず目的があるはずです。お金が目的でも構いません。常に重要なことは、

① 始めた目的を明らかにしつつ、それを何度も再設定し続けること
② 10年以上それを継続したいと思える内容を理解すること
③ そのうえで結果が出るまで継続すること

この3点です。例えば投資が目的の人は生活水準を上げずに、稼いだお金をすべて投資に回してしまう人もいます。こういう方はうまくいきます。お金稼ぎが目的ではなく、投資そのものを目的にしているためです。精神のブレもなく、ひたすら安定して投資を続けられます。中長期では必然的に当たるものが出てくるため成功しますし、配当利回りも出てきて、その資金もさらに投資に回すでしょう。お金を稼いで贅沢することをモチベーションにすること自体はさほど問題ではありません。とにもかくにも大事なことはモチベーションを維持できれば物事は継続し、勝手に結果が出るということです。そのために何度も目的を見直し、自分の中に答えを常に持っておく必要があります。

なぜそれをやりたいのですか?目的は何ですか?

この問いを自分自身に投げかけ、修正し続けることが、モチベーション維持に最適な行動なのです。

では、また次回お会いしましょう。

■プロフィール
中村 健人(なかむら けんと)

富裕層様・経営者様・医科歯科開業医様 会員制資産形成クラブFCG
総合部門代表
税理士事務所勤務。神奈川県横浜市在住。暗号資産や株式、外国為替取引にて個人で多数の実績を残したことが評価され、FCGより総合部門代表に抜てきされる。2018年にオファーを受け雑誌掲載。
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