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キャリアコンサルタント森ゆきの働き方改革の進め方No.14

【最終回】すべての人が働いて力を発揮できる社会に!

急速に進む少子高齢化の中で、日本における労働力の不足は加速しています。コロナ禍においても、労働力となる人材の確保は、多くの企業が引き続き力を注いでいるのです。そんな中、働く意欲があるのに仕事を継続できない人たちがいます。このミスマッチを何とかしなければなりません。連載最終回の今回は、人材の定着のために、これからの企業が取り組むべきことをお伝えします。

◆2年4ヶ月間の連載、ご愛読に感謝

本コラムの連載をしている、キャリアコンサルタントの森ゆきです。日頃は、企業の従業員向けに、研修やキャリア面談、コーチングなどを実施しています。企業の人材活用の視点から「働き方改革の進め方」について、2年と4ヶ月間にわたり本コラムで解説をしてきましたが、今回が最終回となりました。今までご愛読くださった皆さま、ありがとうございました。

「働く人の支援を通して企業を応援する」これが私の仕事です。従業員がイキイキと、辞めずに長く組織に貢献することが、企業にとって最も大切なことだと考えています。そのためにはどうしたらいいのか。今回は最終回として、総括して重要な点を解説したいと思います。

◆すべての人は「何か」と仕事の両立をしている

バブル世代の50代の管理職や経営者にとっては「24時間働けますか~♪」のフレーズが頭をよぎることがあるかもしれません。しかし、今の時代、24時間を仕事だけに費やすことのできる人は多くありません。みんな、何かと両立しながら仕事をしています。

両立は女性だけの話しではありません。男性も、子育てや介護と仕事との両立をする人は増えています。妊活(不妊治療で病院に通うなど)や自分の病気の治療などをしながら仕事を続けている人もいるでしょう。また、社会貢献活動などと仕事を両立させたいと考える人もいます。企業が今後も人材を十分に確保し続けていくためには、従業員の「何かと仕事との両立」を適切に支援していくことが必要です。

◆両立支援のカギを握るのは「個別対応」

両立支援というと、法律を順守して休みを取らせればいいと考える企業が多いものの、それだけでは十分ではありません。法律で定められている育児休業や介護休業などは、本人が希望すれば最低限保証しなければならないものです。これだけでは十分ではないかもしれないし、また、人によっては必要ないかもしれません。従業員一人ひとりの状況や、どのように両立していきたいかなどを、本人とよく相談することが大切です。

例えば、出産をして産休育休後に職場復帰をする女性従業員を、一律に時間短縮勤務にする企業の例は良く聞きます。しかし、対象となる従業員に話しを聞くと、「本当はフルタイムで働きたい」と言う人も少なからずいます。これは、大変もったいないことだと思うのです。企業は職場復帰をする従業員と必ず面談をして、どのように働いていきたいかの確認をしてください。小さい子どもがいても、「フルタイムで働き続けたい。仕事内容も、子育て中だからと言って簡単な業務だけになるのではなく、今までと変わらず、難しい業務にも挑戦していきたい」と考えている従業員もいます。ぜひ、力を発揮させて、会社に貢献させてあげてください。そのためには、個別の面談と、その人ごとへの配慮・対応が大切です。

◆50歳以降の働き方に選択肢を持たせる

高年齢者雇用安定法の改正が、この4月に施行され、これまでの65歳までの雇用確保義務に加え、70歳までの就業機会の確保が努力義務となりました。定年退職を迎えても、その後も長く働き続ける時代が到来しています。シニアになっても社会とのつながりを持ち続け、イキイキとした生活を続けるために、働き続けることはとても大切です。企業にとっても、こうしたシニア人材の活躍が、労働力確保や、知識やスキルの確保として欠かせなくなっています。

従業員が50歳を過ぎたら、働き方に選択肢を持てるようにすると、各自が自分のライフスタイルや体力などに合わせて、無理なく長く働くための計画を立てることが可能になります。例えば、副業を認めて、自社からの給与以外にも収入源を持てるようにする、雇用契約から業務委託契約に切り替えて個人事業主として独立できるようにする、時短勤務や在宅勤務などを選択できるようにする、などが考えられます。このような選択肢を持たせることで、シニア人材が主体的に自分の働き方を考え、会社との良い関係を続けていくことができるようになります。

◆これからも、働く人と企業を応援していきます!

私事ではありますが、2021年3月に株式会社 マイキャリア・ラボを設立いたしました。キャリアコンサルタント・講師として独立してから約6年間、個人事業主として活動してきましたが、より多くの支援をお届けするため、法人を設立しました。これからも、働く人と頑張る企業を応援してまいります。

最後になりましたが、本コラムをお読みくださった皆さまの、今後の末永いご活躍とご発展を、心よりお祈りしております。ありがとうございました!

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■プロフィール
株式会社 マイキャリア・ラボ
代表取締役
森 ゆき(もり・ゆき)
 
22 年間の企業勤務の後、2015 年にキャリアコンサルタントとして独立。さまざまな企業に向けて従業員の「働き方面談(キャリア面談)」を年間約100 名実施する他、講師としてキャリアデザイン研修、メンタルヘルス研修など、年間約100 本の研修に登壇している。2021 年3 月に株式会社マイキャリア・ラボを設立。
 
・国家資格 キャリアコンサルタント
(登録番号:16185111)
・メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅰ種(マスターコース)
・一般財団法人 女性労働協会 認定講師
・介護離職防止対策アドバイザー®
・Gallup 認定ストレングスコーチ
 
▼ Web サイト
(株式会社マイキャリア・ラボ)
https://www.mycareer-lab.co.jp

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