• TOP
  • >
  • コラム
  • >
  • 毎日のマネジメントで使える! コーチング&コミュニケーション

コラム

毎日のマネジメントで使える! コーチング&コミュニケーション

ストレングスコーチ・経営戦略コンサルタントの壁山恵美子氏は、大学院在学中から個人事業主となり、芸能界・出版業界など多くの業種を経験。30歳で転職した上場企業ではスピード出世を果たすなど、さまざまなビジネスノウハウを蓄積してきました。本連載ではそんな壁山氏が「マネジメントのヒント」や「現場でのコミュニケーション術」をお伝えします。第2回目のテーマは、今、現場で起きている世代間ギャップとコミュニケーションについてです。

 

世代間ギャップが一番難しい時代

「今の若い者は何を言っているのかさっぱりわからない」。職場の諸先輩の方々は、多かれ少なかれこういった趣旨の発言をすることが多いのではないでしょうか。私もかつて20代だった頃、ちょうど今の私と同じくらいの年齢の先輩方から、上記のような発言をされたことがありました。

いつの時代にも世代間ギャップは存在します。しかし2020年に突入した今、かつてないほどの世代間ギャップが発生しているかもしれないと私は考えています。なぜならば、高度経済成長期を生き抜かれてきた世代が、すでに60代後半~70代後半の年齢となりながらも、大企業においては未だに役員や相談役、会長といった立場で活躍されていますよね。そこから、約10~15歳ほどの差がある新人類世代やバブル世代と言われていた方々が50代後半で企業の管理職になり、団塊ジュニア・氷河期世代と言われる40代、ゆとり・さとり世代の30代と続き、「ミレニアル」と呼ばれる20代。このように、すべての世代が社会人として働き手となっているのが、今の社会の世代構成だからです。

世代の区分をまず理解しよう

このコラムをお読みくださっている皆様ご自身はどの世代でしょうか。先ほどから出てきている「ミレニアル」という言葉や世代の区分について、お話ししましょう。区分の仕方はいろいろあるものの、欧米での一般的な区分は下記の一覧です。

アメリカでは最近、XYZという分け方で3区分に世代分けする場合もあります。

1960~1974年
Generation X「X世代」
1975~1990年代前半
Generation Y「Y世代」
1990年代後半~2000年
Generation Z「Z世代」

世代の分け目の年齢に関して、前後1~2歳のズレはあります。また、そもそもその世代の方々の考え方が、全員にぴったりとこの区分に当てはまるわけでもありません。国ごとに抱える社会情勢で変わってきます。兄弟や親の世代感覚も影響しますから、育った家庭環境によってはその世代の考え方とは異なっているという方もいて、一概には言えないわけです。確かなのは、2020年時点で「ミレニアル」と呼ばれる世代は24~40歳であること。そして、これからの時代は「ミレニアル」と「ポストミレニアルのZ世代」が、社会人として就労人口の約60%以上となっていくということです。

ミレニアル世代の特長

働き方の多様性の時代に、中小企業の人手不足の問題は今後も続いていくことでしょう。そのような現状の中で、一番の働き手である若い世代に「辞められる」という経営課題は、切実なものですよね。ときには、何気ない会話での一言が、離職のきっかけにつながってしまうのも現実です。ここから言えるのは、職場での人間関係、コミュニケーションはとても重要だということ。では、普段の職場で世代間ギャップを生かしつつ、円滑にコミュニケーションをするにはどうしたらよいのでしょうか。

それを考える前に、まずはミレニアル世代の考え方や価値観についてお話しします。ミレニアル世代は、低価格でも高品質、「個性・自分らしさ」を大切にしています。そして、働くことに対する動機付けとして「Why(なぜ、それをやるのか)」がないと、心のエンジンがかからない傾向があるんです。高度経済成長期以降、上の世代では働くことの成果が「給与」でした。ですが、ミレニアル世代は「働く目的(やりがい)」を重視し、「自分が成長すること」「意味合い」「没頭できるかどうか」「良好な人間関係」というものを大切に考えます。

そして、このコラムでもテーマとしているコミュニケーションに関しては、上司と部下という縦のつながりではなく、チームや横のつながりという考え方を持っているのです。そのため、例えば彼らにある仕事の指示を与えた際、「なぜ、私がそれをやらなければならないのですか?」などと上司に質問がでたとします。でも、それは決して反抗的な態度になっているわけでも抵抗しているわけでもありません。単にその業務や作業への「意味」「意義」「目的」などを知りたいだけなのです。きちんと説明がついて納得できれば、彼らは素直にその業務に没頭し懸命に取り組んでくれます。

私自身、ミレニアル世代と接することがあります。他の世代と比較しても、とても素直で、真面目な世代という印象です。ただし、彼らはとても時短(効率化)を考えて動きます。やはりそこは、デジタルネイティブと言われるように、物心がついたときにはインターネットを利用しはじめたという環境で育っている世代だからでしょうか。例えば、何かを調べるにしても、検索エンジンや「#ハッシュタグ」を活用し、すぐに回答を得ようとするようです。

上の世代から歩み寄りを

世代間ギャップを超えて、職場で円滑なコミュニケーションをとっていくには、双方向での理解や努力が必要です。とはいえ、ここ20年間の社会環境の変化などや、時代の流れを熟知している上の世代から、まずは新しい世代の考え方、価値観、業務に対する動機付けなどを理解するところから始めるのが良いと思います。きちんと彼らを受け止めたうえで、積極的にアプローチをしていくというコミュニケーションを図ってみてはいかがでしょうか。

次回は、ミレニアル世代が求めている評価とコミュニケーションのお話をしていきたいと思います。お楽しみに。

ご質問、ご相談をいつでもメールで受け付けしています。いただいたご質問はできるかぎりコラム内でお応えしていきたいと思いますので、お気軽にご連絡ください。ご意見・ご感想もぜひいただけると幸いです。少しでも皆様のお役に立てるコラムにしていきたいと思いますので、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

■プロフィール
壁山 恵美子(かべやま えみこ)
株式会社 ブレインスイッチ 代表取締役
YAMA HOTEL & ROOFTOP BAR(ミャンマー/ヤンゴン)
Chief Information Officer(CIO)
 
イベント・出版業界を経て、ソフトバンク(株)に入社。情報セキュリティおよびリスクマネジメントを専門分野とするグループマネジャーとして業務に従事。その後、J-SOX、IT統制、システム監査等の経験を経て独立。現在は、上場企業の経営企画部門およびPR・マーケティング戦略などのコンサルティングに携わる。また、中小企業の経営者向けコンサルティングや人材育成の研修カリキュラム開発なども展開。さらに、YAMA HOTEL & ROOFTOP BAR(ミャンマー / ヤンゴン)にてCIOとして人材育成をする傍ら、ミャンマー進出コンサルタントとしても活動。Gallup認定ストレングスコーチとして、組織のマネジャーなどにコーチングおよびコーチング型マネジメント手法を指導している。
 
※保有資格
・Gallup認定ストレングスコーチ
・一般社団法人マザーリングマネジメント協会 認定ティーチャー
・Tony Buzan公認 マインドマップ・インストラクター
・Peter Walker氏 公認 ベビーマッサージ&ベビーヨガインストラクター
・高等学校教諭第Ⅱ種(公民)免許
 
URL https://brainswitch.jp/
個人Webサイト https://emikokabeyama.com/
Facebook https://www.facebook.com/kabeyama/
Instagram @kabeyama
Twitter @Kabeyama_Emiko
個人事業主様のためのビジネスオンラインサロン
「ビジネス相談室」を開催中。
ご希望の方はメール等でお問合わせください。

<< Part1 コラム連載開始のごあいさつPart3 評価とコミュニケーション>>

 
 
 


amazonからのご注文
2020年5月号
COMPANYTANK 2020年5月号

巻頭企画「天馬空を行く」には、元マラソン選手の有森裕子さんがご登場します!

定期購読のご案内
 
LINE@無料会員登録はこちらから

LINE@無料会員登録はこちらから

interviewer's eye

カンパニータンクのインタビュアとして活躍されている各界の著名人たちに本誌編集局が逆インタビュー。

駒田 徳広 宮地 真緒 名高達男 矢部 みほ 鶴久 政治 時東ぁみ 杉田 かおる 水野 裕子 畑山隆則