• TOP
  • >
  • コラム
  • >
  • オフを充実させ、より良いビジネスライフを! 大人が楽しむアウトドア考

コラム

オフを充実させ、より良いビジネスライフを! 大人が楽しむアウトドア考

アウトドアのオリジナルグッズ開発を手がける、イナウトドア合同会社の森豊雪代表が、アウトドアの魅力をお伝えする連載コラム。みなさんはキャンプ場で、きれいにゴミを片付けられていますか?「うっかりゴミ」を出していませんか?今回はアウトドアを楽しむうえで避けることのできない、ゴミの問題についてのお話です。
 

◎ アウトドア中に出るゴミ

アウトドアは「自然とのつながりを楽しむ」もので、その中で切ってもきれないのが、ゴミの問題だ。そこで今回は、アウトドアと環境問題の関係について考えたい。一口に環境問題といっても、その問題は規模の大小などいくつにも分類できる。その中で、アウトドアに関わる環境問題は、地球規模の大きな問題というよりは、身近なものだ。例えば、アウトドア中に出るゴミ。

誰しもゴミで汚れた場所での生活やアウトドア活動は望んでいないと思う。自然はみんなで共有すべき場所であるし、気持ちよく過ごしたいから、多くのキャンパーは「来た時よりもきれいに」という意識でアウトドアを楽しんでいるはずだ。

その中で、一つ目に取り上げたいのは焚き火の後始末で出るゴミだ。最近は自然(地面)を保護する理由で、直火の焚き火を禁止しているキャンプ場が多い。片付けた後の見栄えの悪さも禁止の理由らしい。焚き火をした後は灰と炭と燃え残った薪があるし、地面にも黒い焼け跡が残るケースも少なくない。確かに、そのような跡は見栄えが悪い。そのために、アウトドアギアを扱う各社から「焚き火台」なるものが販売されている。こうしたツールを使用しつつ、防炎シートなどを敷くことで地面の負担を軽減するのが最近のスタイルになっている。焚き火台をつかえば、灰や炭、燃え残った薪もきれいに片付けやすい。

しかしながら、直火禁止のキャンプ場でも、直火で火を焚いている人がいる。決められたルールやマナーが守れない人たちのせいで、その他の人々のせっかくの気持ちが台無しになってしまう。また、無料でキャンプ場を提供してくれている場合は、ルールを守れない人たちがいたために、閉鎖されてしまうケースも少なくない。大変残念なことだ。

◎ うっかりゴミに要注意

もう一つ取り上げたいゴミは、いわゆる紙やビニール、プラスチックなどだ。アウトドアの最中、わざとゴミを捨てるような人はほとんどいない。ただ、中には故意でなくゴミを捨ててしまう、「うっかりゴミ」を出してしまう人もいるのだ。この「うっかりゴミ」が結構な曲者だ。

私は時々、海岸のゴミ拾いのボランティアをすることがある。そのときに多いゴミが、お菓子などを包装したプラスチックやビニールのゴミである。飴の包み紙やストローの袋などは本当に多い。私は、自分が出したゴミを野生動物や魚たちが食べてしまったことで、健康を害するような事態を起こすのだけは避けなければならないと思っている。だから清掃時は、ビニールやプラスチックのゴミを中心に拾い集めることを意識しているのだ。すると、結構な量が集まるのである。

自分はしっかりルールやマナーを守っているつもりでも、「うっかりゴミ」は、知らぬ間に出してしまっているものではないだろうか。私自身、もしかしたらそれをしてしまっている一人かもしれない。しかし、そうやってうっかりゴミを出してしまう確率を少しでも下げるように、特にキャンプなどをするときは、プラスチックなどの包装用紙は可能な限り出かける前に外していくことを心がけている。

以前テレビで外国人が、「日本のスーパーマーケットなどは包装がしっかりしすぎている」と言っていた。私も一部の外国のことしかわからないが、確かに衛生面では日本の食品などの包装はしっかりしている。しかし、他国の、特に環境問題に関心の強い方から見ると、過剰包装に見えるのであろう。

人々が今の生活を快適で便利なものにしようと考えるのは、自然なこと。そうした思いを実現してきた結果、生活をしやすい社会がつくりあげられてきた。しかしその分、ゴミの問題も増えてきたのである。

◎ 来たときよりもきれいに

「キャンプは不便を楽しむもの」と言われることも少なくない。だが、実際はその不便さを日常に近づけようと、「今以上に良く。今以上に快適に」といった気持ちで、その短い時間の中でも改善を図っていないだろうか?

先日も無人島サバイバルキャンプに参加させていただいた。そのような極限の状況下でも、少しでも生活を便利にしようとメンバーたちで工夫を続けたものだ。そうした創意工夫こそが生活や文化レベルの向上につながっていくし、その思いや力が原動力になって、経済活動も支えられてきたのでないだろうか。だからこそ、その結果として生じたゴミの問題にも、きちんと対処しなくてはならない。

人間が日々の生活を営むには、環境への負荷をゼロにすることは難しい。それだけにアウトドアを楽しんでいる人間として、少しでも環境負荷を下げる活動は続けていきたい。「来た時よりきれいに」という意識を持って、みんながそれを実践できれば、キャンプ場などのアウトドアフィールドのみならず、街もきれいになるだろう。このコラムをご覧のみなさんもアウトドアを楽しむと同時に、一緒になって身近なところにある環境問題を解決していこうではありませんか。
 

 

■プロフィール
森 豊雪

学業修了後はエネルギー関連の製造会社に入社し、30年以上にわたって勤務する。55歳を迎えて新しい道を模索。もともと趣味で活動していたアウトドア分野で起業することを決意し、イナウトドア(同)を立ち上げた。現在は、オリジナルアウトドアグッズの開発や、サバイバル教室などの展開、自然保護のボランティア活動に注力している。
 
※保有資格
・NCAJ 認定 キャンプインストラクター
・JBS 認定 ブッシュクラフトインストラクター
・日赤救急法救急員他
■企業情報
イナウトドア 合同会社
〒238-0114
神奈川県三浦市初声町和田3079-3
■URL
https://www.inoutdoor.work/
■Twitter
@moritoyo1

 
 

<<  第4回 お一人様キャンプのススメ第6回移動する家、キャンピングカー>>


amazonからのご注文
2020年7月号
COMPANYTANK 2020年7月号

巻頭企画「天馬空を行く」には、千葉ロッテマリーンズ二軍監督の今岡真訪さんがご登場します!

定期購読のご案内
 
LINE@無料会員登録はこちらから

LINE@無料会員登録はこちらから

interviewer's eye

カンパニータンクのインタビュアとして活躍されている各界の著名人たちに本誌編集局が逆インタビュー。

名高達男 矢部 美穂 時東ぁみ 宮地 真緒 鶴久 政治 水野 裕子 駒田 徳広 杉田 かおる 畑山隆則