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コラム

After Five デキる大人のアソビ場 TurnTable

食や文化体験を通じ、徳島の魅力を発信する複合施設
 
渋谷の喧騒から少し離れたところにある神泉。「奥渋谷」と呼ばれるこの一帯は、隠れ家的な飲食店やクリエイティブな企業が集い、感受性豊かな大人の街として知られる。2018年2月、その一角に誕生したのが、「TurnTable(ターンテーブル)」。徳島の文化や食の魅力を発信する施設である。

同施設では、単に食事を提供したり、物販を行ったりするのではなく、徳島のおいしい食材を使った料理を味わうことや、伝統文化との触れ合いなど上質な体験をしてもらうことを重視している。その体験から、徳島の魅力を知ってもらい、ひいては人との交流を通じて、クリエイティブな活動を生み出してもらうことが狙いだ。

5階建ての同施設は、1階にバルやマルシェ、ホステルのレセプション、2階がレストランと客室、3階から5階までが客室フロアという構成。施設内やサービスの随所に、徳島のエッセンスが散りばめられている。

その中で、徳島の魅力を最も感じられるであろう体験は、徳島の食材をふんだんに使った食事である。豊かな農水産資源を持つ徳島は、「関西の台所」と呼ばれるほどの食材の宝庫。野菜や卵、牛、豚、鶏、水産物にも恵まれ、ゲストを豊かな食体験に誘ってくれる。

また、内装についても細部までこだわり、至るところを徳島らしくアレンジ。例えば入り口には、徳島の伝統文化である藍染めの技術を使ったのれんが掛かっている。レストランの床やテーブルには、神山町産の高さ30mの杉を1本丸ごと使用。切り出した際にあまりにも美しい木肌だったため、あえて鋸目を残し独特の質感に仕上げた。インテリアや壁紙など全体の色合いも、どこか徳島を思わせるカラーで統一されている。

こうした仕掛けの数々があるため、同施設ではあえて徳島らしさを全面にアピールしていない。なぜなら、ゲスト自らが五感でさまざまな体験をすることで、「実は徳島に縁のあるものに触れていた」という気付きを得られるからだ。つまり、徳島の素晴らしい魅力を体感、発見することができる施設なのである。

さらに「徳島の人と交流したい」「もっと徳島を知りたい」と思いたったら、イベントに足を運んでみてほしい。蔵元を招く阿波酒の会や、徳島産の杉を使ったアロマ体験など、興味深い内容の催しが目白押しだ。そこでの新しい出会いの数々が、良い刺激を得ることにつながる。そういった感動や気付きなどの気持ちを共有したい思いが、他者との交流に発展していく。やがては、そこから別のクリエイティブな発想が生まれ、実現へと向かっていくことだろう。

「この食材は何だろう?」「こんな文化が徳島にあったのか」など、会話が次々と弾む仕掛けが施された同施設。家族や友人、恋人、大事な接待の場として、利用してみてはいかがだろう。

1 京王井の頭線神泉駅から徒歩3分とアクセス抜群。5階建ての白い建物が目印だ。隣接する公園では、春になるとお花見が楽しめる

2 「半田そうめん」は、通常のそうめんよりも麺が太くコシの強さとなめらかな食感が特徴。定番4種類と日替わり1種類のそうめんメニューの他、だしを使った「だしキーマカレーライス」などが楽しめるランチは、14時まで対応している

3 徳島県神山町の青石と、指し物細工によってつくられたホステルのレセプション。客室はドミトリーと個室の両タイプを設け、幅広いニーズに対応する

4 最上階のテラススイートルームは、最大10名まで収容可能。専用のテラスデッキで、徳島の食材を使ったバーベキューを楽しんでみては

 
【Focus!】
「TurnTable」を訪れた際には、ぜひ徳島の食材を使ったおいしい料理を堪能してほしい。中でも、同施設のメインダイニングである2階のレストランには、腕利きのシェフたちが世界各国から集められている。シェフたちは「モダン・オーストラリア料理」と呼ばれる調理法で、徳島の食材の魅力を引き出す料理を提供。食材や調味料の自由な組み合わせから、ここでしか食べられない絶品グルメを堪能できる。
料理に使う食材は、現地の生産者から届けられた新鮮なものを使い、いつ訪れても四季折々の旬を味わえる他、時には、東京にあまり出回らない珍しいものに出会うことも。また、ライブ感あふれるオープンキッチンには薪調理器が設置されている。それを使って徳島産の木の香り付けをしながら、食材の旨みを引き出すようにじっくりと火を通していく。もちろん、アルコール類も徳島産のクラフトビールをはじめ、地酒やワインなど充実のラインナップで、料理とのマリアージュを満喫できる。
営業時間はディナータイムのみ。コース料理を主体にアラカルトにも柔軟に対応しており、さまざまなシーンで活用できそうだ。徳島に興味を抱いた方はもちろん、舌の肥えた大人にも、ぜひ訪れてほしい奥渋谷の新たな名店。まずは予約してみてはいかがだろう。

 
 
 

TurnTable
【所在地】
〒150-0045東京都渋谷区神泉町10-3
【TEL】
HOSTEL 03-3461-7733
RESTAURANT 03-3461-7722
【URL】
http://turntable.jp/
【Instagram】
https://www.instagram.com/turntable_shibuya/
【URL】
https://www.facebook.com/TurnTable-1195429533888439/

 

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