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コラム

After Five デキる大人のアソビ場 寺カフェ 代官山

現代人に開かれた安息の地 カフェで仏教に親しむ
 

スタイリッシュなセレクトショップが並ぶ代官山にあるカフェ「寺カフェ 代官山」。一歩足を踏み入れてみると、解放的な空間を美しい仏画が彩り、オリエンタルなムードが漂う。そして目を引くのは、店内に佇む阿弥陀如来像──ご本尊だ。実は「寺カフェ」には、僧侶も常駐する。そう、ここはただ寺をコンセプトにしたカフェではなく、浄土真宗本願寺派生田山信行寺が運営する、れっきとした“寺”なのだ。

通常は11時から18時まで、水・金曜日は13時から21時まで10名の僧侶が日替わりで在店し、「はじめての写経」や「腕輪念珠(数珠)作り」といった仏教講座の他、「お坊さんと語ろう」と題して悩み相談を受け付ける。まさに、現代人の駆け込み寺だ。

そもそも、なぜ「寺カフェ」が誕生したのか。発端は、2011年頃。若者を中心に仏教離れが進み、悩める人を救おうにも、寺で待っているだけでは人が来ない・・・。「ならば、こちらから街へ出よう」と、都内の丸の内に、2週間限定で誰にでも親しみやすいカフェの形態で出店を試みた。その後、カフェがひしめく代官山で2013年8月に開業。試行錯誤の末、2015年頃に現在のスタイルに落ち着いた。

地道な活動が功を奏し、今や相談者は月80名ほどに。20~40代の女性を中心に、若いビジネスマンなど幅広い層が訪れている。相談内容は恋愛や家庭、仕事の悩みと幅広いが、突き詰めると人間関係がほとんどだとか。人とのつながりが希薄な時代だからこそ、関わり方に悩みながらも、周りに相談できない人は多いのだろう。約1時間の相談時間で、問題が解決するわけではない。しかし、僧侶は悩める人の声に耳を傾け、「悩みはなくさなくて良い。うまく付き合うために、一緒に考えましょう。あなたはあなたのままで良いのですよ」と、一歩踏み出すための気付きを与えてくれる。“煩悩を捨てずとも、仏は全ての人を受け入れて救ってくれる”というのが、浄土真宗の考えであり、この教えに救われた人は少なくないはずだ。

もちろん、通常のカフェとしても気軽に利用でき、和食をベースにしたボリューム満点の定食やこだわりのスイーツ、アルコール類も充実している。1週間前に予約すれば、僧侶手製の精進懐石コースを味わうことも可能だ。まずはカフェを通じて仏教に親しんでから講座を受講するのもいいだろう。「坊主BΑR」や「僧侶法話会」、「住職夜咄」、起業家も多く参加する異業種交流会「夜咄イベント」といったイベントも行っているので、見逃せない。

かつては、疲れた人に寝床や食事を提供し、医療の場でもあった寺。サンスクリット語で寺を表す「ビハーラ」は、「安息の地」の意味も持つ。疲れたとき、悩めるときは、仏の心を身近に感じられる現代のビハーラ「寺カフェ」で、ぜひ一息ついてみては。

1 鎌倉在住の観音画家・木綿花さんの絵に添えられた「孤独に強くなる」の文字。孤独な者同士支え合おうというメッセージが込められている。年会費3000円でさまざまな特典が受けられるサポーター会員は常時募集中

2 「寺カフェ」のご本尊は400年前につくられた阿弥陀如来像。常に優しく店内を見守っている

3 アメリカ西海岸発の「ブッダボウル」は、麦飯に旬の野菜や豆などをたっぷりと乗せたヘルシーな1品。彩りも良く、女性から大人気

4 月に1度開催している「坊主BAR」は、お酒を片手に僧侶と存分に語り合える貴重な機会!参加費はワンドリンク・ワンフード付き1000円とリーズナブル。定員は15名なので予約はお早めに

 
【Focus!】
取材日の担当僧侶スタッフ、三浦性曉さん。「私には人生63年の経験しかありませんが、仏教の歴史は2500年と、長く脈々と受け継がれてきたもの。そこからはきっと何かのヒントが見つかると思います。女性僧侶や、英会話が可能な僧侶もいますので、お寺やお坊さんに対して近寄りがたいと思っている方も、まずは気軽にお話をしに来てみてください。お悩みに対し、一緒に向き合っていきましょう」と語ってくれた。
「お坊さんと語ろう」での相談は約1時間で1500円(寺カフェサポーター会員は1000円)。僧侶の手が空いていれば予約をしていなくても相談可能だが、じっくりと話をするためにも、メールにて事前の予約が望ましいだろう。僧侶スタッフの在店スケジュールはホームページにアップされているので、「女性僧侶に相談したい」「前回と同じ僧侶に相談したい」という人は要チェックだ。

 
 
 

寺カフェ 代官山
【所在地】
〒150-0021
東京都渋谷区恵比寿西1-33-15 EN代官山ビル1F
【TEL】
03-6455-3276
【営業時間】
11:00~22:00(L.O.21:00)
※イベント時は異なる
【定休日】
無休
【URL】
http://tera-cafe.com/

 

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