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EVENT NEWS 第10回 オートモーティブ ワールド

あらゆる角度から運転をサポート
世界最先端の自動運転技術が集結

 

世界中から自動車業界関係者が集まり、商談や技術相談が盛んに行われた「第10 回 オートモーティブ ワールド」。自動運転、コネクティッド・カー、電子化・電動化、軽量化など、自動車業界における最先端の技術が東京ビッグサイトに集結した。今回は、未来の自動車産業を期待させる本展示会の盛況の様子をお届けする。
 
 
2018 年1 月17 日(水)~ 19 日(金) の3 日間にわたって東京ビッグサイトで開催された「第10 回 オートモーティブ ワールド」。日進月歩の自動車業界において、その最先端技術が集結し、各企業のブースやセミナーなどを通して、多くの自動車業界関係者が活発な情報交換を行った。出展社数は1063 社と世界最大規模を誇り、3 日間の総来場者数も3 万9922 名という大きな数字を記録。自動車の未来のために重要な展示会となったことに違いない。会場では、自動車部品などの精密機器をはじめ、電動自動車、コネクティッド・カーなど、自動車にまつわる最新機器が幅広く展示されていた。今回は、中でも最も注目を集め、未来の移動手段に大きな影響を与えるであろう自動運転関連の製品に焦点を当てていく。

運転をサポートするという観点から、イスラエルパビリオンにおいては、車内センサーを利用して快適な運転環境をつくるEYESIGHT TECHNOLOGIES 社の「eyeSight」が紹介されていた。運転手のまぶたの動きや視線の軌道、そして頭部の傾きを感知し、眠気などで注意散漫になった時を捉えて警告を示してくれる。そして、手のジェスチャーに反応するタッチフリー技術によって、スクリーンに気を取られずに車内環境を調整できるのだ。運転手を認識し、設定した好みの車内環境が自動的に呼び起こされるのも特長だ。

自動運転時代に向けた検証・開発環境のシミュレーション「360 Live Driving」はエスディーテック(株)による製品。デモンストレーションを通して、自動運転の際に運転手の安心につながるHMI (ヒューマン・マシーン・インターフェイス)を提供するためのソリューションを解説していた。同製品では、全方位映像を用いたVR 空間で、実際の運転に近い感覚のシミュレーションができる。

最先端技術を駆使した高性能の赤外線カメラ用レンズの設計・開発を行っている(株)オフィールジャパンは、ナイトビジョン用車載レンズを紹介していた。サーモグラフィー機能で温度を視覚化することで、視界の悪い夜間でも、人や動物との接触事故を防ぐことができる。自動運転技術に応用すれば、その効果はさらに高まるだろう。また、低速自動走行技術を活用した交通システム「ワンマイルモビリティ」にも注目したい。アイサンテクノロジー (株)、岡谷鋼機(株)、(株)ティアフォーの3社が共同で推進しているのが自動運転EVワンマイルモビリティのプロトタイプ初号「Milee(マイリー)」である。同製品では、周囲の物体検出、自身の車の位置測定、走行経路の策定、運転判断といった完全自動運転に必要な機能を実現。主に市街地でのライドシェアや物流業界での利用が期待されている。

(株)ZMPは、人間が乗車することなく、歩道を自動で走行する宅配ロボット「CarriRo Delivery」を出展。宅配ボックスを搭載し、カメラやレーザーセンサーで360度周囲を認識しながら目的地へ荷物を届けられる。遠隔からの監視や操作も可能で、信号を認識して待つ機能も搭載されているとあり、将来的には飲食業での配達員不足の問題解消にも大きな役割を見いだしていくだろう。また、(株)ウィセン・オートセンシングは「サラウンドビューシステム」のデモンストレーションを実施。車体に搭載された4つのカメラの映像を補正して合成する俯瞰したような映像で、周囲の様子を見るパーキングアシスト機能への活用も可能だ。他にも、コーンズテクノロジー (株)が代理店を務める、UltraHaptics社の次世代HMI空中ハプティクス技術は、空中で手を動かすだけで車内の音楽や空調を調整することができる。モーションカメラと超音波を利用し、実際には手に何も触れなくても当たったような感触が伝わるという。空間にさまざまな形状の3D仮想オブジェクトやボタンダイヤルなどのHMIをつくり出している。

モビリティの専門家から成るアメリカの非営利団体「SAEインターナショナル」が定める「SAE J3016」によると、自動運転は機能が一切付いていないレベル0から、どんな状況でも全く人の手を必要としないレベル5まで分けられるという。現在では、ハンドル操作や加速減速を車がサポートするレベル2の部分運転自動化まで技術が進んでいる。自動車技術の目まぐるしい発展で、レベル5の完全自動運転が一般社会に登場する日も遠くないかもしれない。

1 エスディーテック(株)はデモンストレーションを通じて「360 Live Driving」を紹介。運転者の安心につながるHMIを開発するための製品だ
2 ナイトビジョン用車載レンズを展示していたのは(株)オフィールジャパン。搭載されているサーモグラフィー機能で、夜間の安全運転をサポートする
3 (株)ZMPは宅配ロボット「CarriRo Delivery」を展示。人が乗ることなく歩道を自動で走行できることが特長だ
4 「サラウンドビューシステム」のデモンストレーションを行う(株)ウィセン・オートセンシング。パーキングアシスト機能に活用できるシステムだ

 
 
 

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