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コラム

岡西佑奈 書と禅語 「看脚下」

「看脚下」

 
明けましておめでとうございます。経営やビジネスに奮闘される皆様の心に灯をともす“禅語”を書で伝える連載、「書と禅語」。今回は、新年に相応しい「看脚下」という言葉をご紹介します。

「きゃっかをみる」や「かんきゃっか」と読むこの言葉には、大きく2通りの意味があります。1つは、「靴を脱いだときは、きちんと整えましょう」という意味。お寺の玄関などに、この言葉が書かれていることも多いです。靴を揃えることで心が整い、生活の中の動作1つとっても丁寧に行えるものだと思います。逆に急いでいたり、気持ちが落ち着いていないときは、靴のことがおざなりになりがちではないでしょうか。心の焦りや疲れは仕事の丁寧さに表れてしまいますし、私の場合は、その心の状態が書に表れます。脚下は、心を映す鏡のようなものなのです。

もう1つ、「自分の脚下に気を付けて進みましょう」という意味もあります。例えば、壁にぶつかったり、苦境に立たされたりしたときこそ、まずは脚下をしっかり見て、自分が立っている場所を知ることが大切だと思います。そして、一歩一歩を確かめながら進んでいけば、きっと道を間違えることなく、目指すべき場所に到達できるでしょう。

今回の書では、「下」という字を強調して書きました。字を人の体のように見立てて、歩くときに自分の脚下を見下ろしている人をイメージしています。新年を迎え、今年の目標を立てる方も多いでしょう。そうしたときこそ、先だけを見るのではなく、「看脚下」──つまり自分の置かれた状況や位置を確認しながら進んでいくことで、目標を達成できるのだと思います。

 

■プロフィール
岡西 佑奈 Okanishi Yuuna
 
幼い頃から、白い紙に滲み広がる墨の黒さ、“モノクローム”の世界に惹かれ、7歳から本格的に書に目覚める。書家・栃木春光に師事し、高校在学中に師範の免許を取得。水墨画においては関澤玉誠に師事する。書家として文字に命を吹き込み、アーティストとして独自のリズム感や心象を表現している。国内外受賞歴も多数。また、「子どもに命の大切さを伝えたい」という思いから、小学校での書道教室をボランティア活動として開催している。
 
■公式サイト
http://okanishi-yuuna.com/
■フェイスブック
https://www.facebook.com/YuunaArt/ 

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