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コラム

サラリーマンのための起業講座 Vol.18

 
「脱サラして起業したい」「自分でビジネスを始めてみたい」・・・先行き不透明な時代だからこそ自分で行動を起こし、お金や自由を得ようとする人は多いのではないだろうか。R・グローバルジャパン(株)の代表取締役・竹内亮介氏から今回は、独占販売権の獲得方法などに関して学ぼう。

第17回では、仕入れの際のメーカーとの交渉術やビジネスで関わる人との理想の関係性などについてお話ししました。第18回となる今回は、独占販売権を獲得する方法などについて説明していきます。

独占販売権を獲得しよう

メーカーから商品を仕入れられるようになったら、日本での独占販売権を獲得するのがお勧めです。つまり、日本総代理店契約をしたほうが良いということ。これらを行えば、日本では自分自身しかメーカーから商品を仕入れられなくなります。そうすると、例えばあなた以外の方が同じ商品を仕入れたい・販売したい場合は、メーカーから仕入れたり購入したりするのではなく、あなたから商品を購入しなければならない状況になるのです。

また、独占販売権を獲得すると、自分で販売価格を自由に設定することができるようになります。そのため、値崩れが起こることはまずないでしょう。それだけでなく、価格調整をする必要もありませんので、極端な話、メーカーからまとめて仕入れた商品をFBA倉庫に納品しておけば、ある程度の期間は何もしなくて良いのです。

さらに、卸売店への販路を開拓すれば業者へ商品を卸販売できるので、一度の取り引きで大きな利益を得ることが可能となります。私や、私のクライアントは、楽天ショップのようなAmazon以外のネットショップや実店舗にも商品を卸販売することで効率的に利益をあげています。FBAを利用したAmazon輸入ビジネスと卸販売を組み合わせれば、誰もが効率よく安定的に多くの月収を得られることでしょう。円安の影響を受けることもほとんどないので、独占販売権はAmazon輸入ビジネスの「最終形態」と言っても過言ではありません。

個人でも独占販売権を得られるのか?

個人ではメーカーに相手にされないと先入観を抱いている方も多いと思います。というのも、私はよくクライアントから、「個人でも独占販売権を獲得できるんですか?」という質問を受けるからです。確かに日本のメーカーだと、法人でなければ相手にしないというケースが多く見受けられます。しかし、これはあくまで日本的な価値観です。海外メーカーの多くは、会社の知名度や規模によって契約を結ぶかどうかを決めるのではなく、個人の能力を評価してくれる風潮があります。そのため、私たちのような個人でも独占販売権を獲得することは十分可能なのです。私は、起業してから法人化を果たすまでの2年間は「Ryosuke Takeuchi」という個人名だけで戦ってきました。その際にも、数々のメーカーの独占販売権を獲得できましたし、会社を設立していない私のクライアントも独占販売権を得られています。

海外メーカーがなぜこれほどまでに個人に対して寛容なのかというと、海外メーカーは各国に代理店を置き、代理店経由で海外販売を展開するケースがほとんどだからです。メーカーは、コストをかけずに各国で商品を販売することができるので、メーカー側のデメリットは何もありません。

また、日本は世界屈指の経済大国であり、メーカーにとっても日本市場で自社の商品を販売できることは、またとないチャンスとも言えます。さらに、日本人に対して真面目で勤勉な印象を持っている外国人はたくさんいるため、日本人というだけでビジネスが優位に進んでいく場合もあるのです。

独占販売権を獲得するためのポイント

では、独占販売権を獲得するポイントについて説明していきましょう。

1・年間販売計画書を送るなどして、どのくらい仕入れるかを伝える
2・熱意を伝える
3・商品への愛情と興味を示す

日本人に良い印象があるとはいえ、やはりビジネスなので、ある程度の資金があることを示したほうが交渉はスムーズに進むでしょう。また、メーカー側としてはどのくらいの売り上げが得られるのかもわからない状態で日本の独占販売権を与えることはできません。そのため、メーカーへ年間販売計画を送ることをお勧めします。独占販売権についてオファーすると、メーカーから最低購入数を提示される場合もありますので、その際は最低購入数分の購入を約束してください。

中には、十分な資金がない方も多くいることでしょう。しかし、そのような場合も、メーカーへしっかりと熱意を伝え、商品への愛情と興味を示すことで好印象を与えることができます。何より大事なのは、熱意と情熱を持って「あなたの商品は素晴らしい商品なので、何としても日本で販売したい」「独占販売権をください。日本の市場を任せてください」と伝えてみることです。交渉時は、多少おおげさに気持ちを表現するほうが良いと思います。難しいことは何もありません。私は、何もわからない状態でビジネスを始めたものの、「独占販売権をください」と某メーカーにオファーしたことで、人生が大きく変わりました。アメリカ人の経営コンサルタントであるジェームス・スキナー氏の名言にも「断られてもいないのに、自分の夢を諦めるな。」という言葉がありますので、ぜひ、積極的に「あなたの商品を日本で販売させてもらえませんか?」とオファーしてみましょう。

輸入転売から貿易へ

私は、2014年4月に一週間ほど、香港で開催されていたメーカー展示会へ行きました。きちんとスーツを着用し、会社のCEOとしてだけでなく国際バイヤーとしてさまざまなメーカーと交渉をしたのです。すでに取り引きをしていたメーカーの方々ともお会いして、通訳を介しながら商品について詳しく教えてもらったり、一緒に食事をしたり、私生活の話もするなどして、一生ものとも言える強固な関係性を築くことに成功しました。それだけでなく、今まで交流のなかったメーカーの方々にもとても友好的に接していただき、新たに代理店契約を結ぶことになったメーカーもあったのです。

このような経験から、交渉はメールより電話、電話より対面のほうが成功率が上がると言えます。Amazon輸入ビジネスはインターネットビジネスとは言え、結局は人間と人間の間で取り引きを行うので、メールや電話だったとしても機械的なやりとりをするのではなく、相手に寄り添うことを意識して言葉を交わすことを大切にしてほしいのです。そうすることが、長期的に多くの稼ぎを得ることにつながるでしょう。また、私の経験上、月収100万円以上の収入を目指すのであれば、オンラインだけでなく、オフラインでの事業展開を考えてみることをお勧めします。

私は、Amazon輸入から進化した貿易ビジネスは、資金さえあればいくらでも稼げると思っています。よりステップアップするためには、商品の価格差を追うだけの転売をするのではなく貿易ビジネスを行うという意識を持つことが重要です。2012年にAmazon輸入ビジネスを開始した私は、当時からは想像できないほど成長し、人生は大きく変わりました。中でも、転売ビジネスから貿易ビジネスへの進化は大きな機転になったと思います。ぜひ、皆さんも新しいビジネススタイルに挑戦してみてください。
 

■プロフィール
竹内 亮介(たけうち・りょうすけ)
 
1983年、千葉県に生まれる。立命館大学産業社会学部卒業。R・グローバルジャパン(株)代表取締役。2012年、資金ゼロ、人脈ナシ、全くの未経験からAmazon輸入ビジネスをスタートし、1年後に月収100万円、2年後に月収200万円を稼げるようになる。2014年、事業拡大のため貿易業を手がける同社を設立。Amazon輸入の第一人者として、個人コンサルティングやコミュニティ(IBC)でノウハウを教え、月収100~1500万円以上稼げるクライアントを多数輩出。クライアント全員が稼げるようになると定評がある。さらに、読者数8.6万人(購読者数・輸入ビジネス日本一)のメールマガジンを配信し、その独自ノウハウで業界から注目を浴びている。現在は、パソコン1台で世界中どこに行っても仕事ができる生活スタイルを確立。年収1億円、預貯金1億円以上、30ヶ国以上の旅行、ベストセラー出版など、多くの夢をかなえている。
 
■URL
BLOG http://takeuchi01.com/
Facebook https://www.facebook.com/takeuchi01
LINE@「@takeuchi02」でID検索(@をお忘れなく!)
 
■著書
いちばん儲かる!Amazon輸入ビジネスの極意
(秀和システム、2015年1月)
いちばん儲かる!Amazon輸入ビジネスの極意第2版
(秀和システム、2021年2月)
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