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コラム

サラリーマンのための起業講座 Vol.17

 
「脱サラして起業したい」「自分でビジネスを始めてみたい」・・・先行き不透明な時代だからこそ自分で行動を起こし、お金や自由を得ようとする人は多いのではないだろうか。R・グローバルジャパン(株)の代表取締役・竹内亮介氏から今回は、輸入ビジネスを進める際のメーカーとの交渉術などに関して学ぼう。

第16回では、私のクライアントからも質問の多い、輸入ビジネスを行う際に知っておくと良い法律などについてお話ししました。第17回となる今回は、仕入れの際のメーカーとの交渉術などを説明していきます。

商品が消費者に届くまで

メーカーから仕入れを行うにあたって、まずは商品が消費者に届くまでの流通経路から説明しましょう。一般的に、商品は「メーカー(製造者)→代理店(代理店がある場合)→卸売店→小売店→消費者」という順序を経て、消費者の手に渡っています。そして、Amazon.comはここで言う小売店に属し、eBayや海外ネットショップなどもメーカーから商品を卸してもらっている卸売店、もしくは小売店であるということです。つまり、今までAmazon.comやeBayなどから仕入れていたということは、代理店や卸売店、小売店から仕入れていたということになります。最も上流工程であるメーカーからは仕入れられていないのです。

しかし、もしメーカーから仕入れることができたとすれば、eBayなどが間に入らないため、利益を多く出すことができるでしょう。それだけでなく、仕入れた商品が偽物だったということも避けることができます。ぜひ、ここからは、上流工程であるメーカーから商品を仕入れるということを意識していきましょう。

代理店契約をして正規輸入品として販売

前回までは、仕入れた商品を並行輸入品として販売する中でのコツやポイントをお話ししてきました。しかし、メーカーから直接仕入れた商品は並行輸入商品ではなく、正規輸入品として販売ができるようになります。継続的な修理やサービス、メーカーによる国内保証等を付随することは前提となるものの、商品を販売する際に「正規輸入品」「国内正規品」と謳っても良いのです。それができるようになれば、ライバルたちと大きく差別化を図ることが可能となるでしょう。

また、修理やサービス、国内保証等ができなくても、最上流のメーカーから直接仕入れていますので、メーカーから直接仕入れているということ、誰よりも安く仕入れているということに変わりはないと言えます。そのため、利益を出せないということはないので、もし仕入れ時が円安だったとしても特に支障はないでしょう。

メーカーに交渉する手順

メーカーに卸交渉をする手順についてお話しします。これは特別難しいということはなく、とてもシンプルな作業です。まずは、リサーチ中に目についた商品のメーカー名をインターネット上で検索し、メーカーのホームページを見つけましょう。そして、ホームページ内には問い合わせページが用意されていることがほとんどです。そこから、卸交渉のメールを送ってみてください。ここまでの手順は、本コラム第11回で説明した、「ネットショップに直接交渉をする手順」と同じです。送る文章も、ネットショップに送るものと同様のものを使用しても問題ありません。

どのようなメーカーが交渉しやすいのか

ただ、ブロック玩具の製造や販売を手がける「レゴ」のような大手メーカーと一個人が卸取引するのは難しいです。有名な大手のメーカーは、すでに大きな販売店と取引契約を結んでいます。そのため、大手メーカーにアプローチするのではなく、以下のようなメーカーへ交渉をしてみましょう。

・中小規模のメーカー
・ニッチなメーカー
・日本に支社のないメーカー
・日本に代理店がないメーカー

上記のようなメーカーは、交渉の余地が大いにあります。また、すでに日本に代理店を構えているメーカーだったとしても、その代理店が独占販売契約を結んでいなければ、交渉をしてみても良いでしょう。ちなみに、中小規模のメーカーは複数の代理店との契約を受け入れているところが多い傾向にあります。そのようなメーカーを狙い、小回りを利かせて迅速かつ柔軟にビジネスを進めていきましょう。

メーカー仕入れが無理だった場合

メーカーに交渉の連絡をしたものの受け入れてもらえなかった場合は、下流工程の代理店へ交渉をしてみましょう。メーカーのホームページには世界中の代理店の情報が掲載されていることが多いです。記載されている代理店の一つひとつに交渉をしていきます。

また、メーカーに交渉の連絡をした際に、日本の代理店を紹介されることも多くあります。中にはメーカーに断られてしまったということもあり、代理店に交渉の連絡をしない人もいるようです。しかし、代理店から卸価格で仕入れて販売するだけでも利益を出せると言っても過言ではありません、国内での取り引きは納品スピードも速いですし、関税などがかからないというメリットもあります。広い視野を持って取り引きを進めていけば、あなたの輸入ビジネスはさらに進化していくことでしょう。

常にWIN-WINの関係を目指そう

私がビジネスをするうえでいつも考えていることは、ビジネスで関わる人とは常にWIN-WINの関係でいたいということです。ちなみに、私の物販は「取り引き先のメーカー→当社→卸先の業者→消費者」という流れになっていて、全員にメリットがあり、全員が喜ぶにはどうしたらいいのかや、ALL-WINになれることを考えながら、この販売行程を進めています。実際にメーカーの方や卸先の業者の方、消費者の方からも「素晴らしい商品が使えて感謝しています!」というような喜びの声をたくさんいただいていますし、私ももちろん喜んでいます。

さらに、卸先の業者さんからも感謝されるし、荷受発送パートナーさんも在宅で自分の好きな時間に仕事ができるということもあり、当社にとても感謝してくれています。コンサルティング事業では、私が培ってきたノウハウは余すことなく教えていますし、なるべくじっくり時間をかけた対面コンサルティングで対応しているので、受講生の皆さんの結果もとても素晴らしいものです。そのため、皆さん大変満足してくれています。本コラムを読んでいただいている方にも、価値のある情報を提供し、一人でも多くの方に稼げるようになってもらおうと、WIN-WINの関係構築ができるよう、執筆をさせていただいております。

きれい事に聞こえるかもしれませんが、私は、関わる人が皆幸せになってくれたらいいなと本気で思っているのです。そう思いながら、あらゆる方面と接したほうが、気持ちの良い関係が築けると考えているから。また、良い関係をつくることは、ストレスフリーな環境の構築にもつながり、長期的に安定しながら働くことができるでしょう。だからこそ私は、関わる人とWIN-WINの関係を目指して仕事を進めていくということが、最高のビジネスの形態だと思うので、ぜひ皆さんも参考にしてみてくださいね。
 

■プロフィール
竹内 亮介(たけうち・りょうすけ)
 
1983年、千葉県に生まれる。立命館大学産業社会学部卒業。R・グローバルジャパン(株)代表取締役。2012年、資金ゼロ、人脈ナシ、全くの未経験からAmazon輸入ビジネスをスタートし、1年後に月収100万円、2年後に月収200万円を稼げるようになる。2014年、事業拡大のため貿易業を手がける同社を設立。Amazon輸入の第一人者として、個人コンサルティングやコミュニティ(IBC)でノウハウを教え、月収100~1500万円以上稼げるクライアントを多数輩出。クライアント全員が稼げるようになると定評がある。さらに、読者数8.6万人(購読者数・輸入ビジネス日本一)のメールマガジンを配信し、その独自ノウハウで業界から注目を浴びている。現在は、パソコン1台で世界中どこに行っても仕事ができる生活スタイルを確立。年収1億円、預貯金1億円以上、30ヶ国以上の旅行、ベストセラー出版など、多くの夢をかなえている。
 
■URL
BLOG http://takeuchi01.com/
Facebook https://www.facebook.com/takeuchi01
LINE@「@takeuchi02」でID検索(@をお忘れなく!)
 
■著書
いちばん儲かる!Amazon輸入ビジネスの極意
(秀和システム、2015年1月)
いちばん儲かる!Amazon輸入ビジネスの極意第2版
(秀和システム、2021年2月)
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