どうなる“平成の開国”日本の選択は─

2010年11月に横浜で開催されたAPEC（アジア太平洋経済協力会議）において、菅直人首相は「TPP協議に着手し“平成の開国”を目指す」と発言し、TPP参加に前向きな姿勢を打ち出した。TPPとはTrans-Pacific Partnershipの略で、環太平洋経済連携協定を指す。この発言に続いて2011年1月、菅首相は年頭会見において「TPPに関しての方向性を6月までに出す」と明言。しかし、自由貿易を大きく推進するTPPが各産業に与える影響はあまりにも大きい。その是非を巡って賛否は分かれ、議論は平行線を辿るばかりだ。日本にとって、どの選択がベストなのか。TPPの内容と共に、各界への影響を見てみたい。